おみくじの“本来の正しい読み方”——漢詩・和歌は神仏のお告げ、実は吉凶よりも超重要です!

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おみくじの“本来の正しい読み方”——漢詩・和歌は神仏のお告げ、実は吉凶よりも超重要です!

みなさま、初詣はされましたか? 新年に寺社仏閣でおみくじを引く方が多いでしょう。そこに書かれている吉凶の運勢に一喜一憂し、専用の場所でおみくじをくくって帰るまでが初詣の流れになっているのではないでしょうか。

しかし、本来、おみくじは吉兆を占うものではなかったようです。

漢詩や和歌が重要

おみくじは運勢の良しあしを気にしがちですが、「仏様や神様からのお告げ」とされている漢詩や和歌が実は重要。

待ち人や失せものなど、分類されている細かな占いに気を取られがちですが、その上に書かれている歌をしっかり読み込みましょう(書かれている場所はおみくじによって異なります)。和歌の場合、主に百人一首から選ばれていることが多いです。

例えば筆者が引いたものには

「八重葎(やえむぐら) しげれる宿の さびしきに 人ひとこそ見みえね 秋あきは来きにけり」

という和歌が書かれていましたが、現代語訳すると

「幾重にもつる草が生い茂る屋敷で寂しい所に人が訪れてくることはありませんが、秋はたしかにやって来たのですね。」

という意味です。

これをひも解くと、「孤独な時間も心の成長期。焦らず内面を育てれば(愛の)実りが訪れることでしょう」と受け取れます。

おみくじには和歌の答えが載っているわけではありません。言葉の意味を考察し、じっくりと自分の心と向き合うことも、おみくじの効力の一つであることでしょう。

また、凶や大凶を引いてしまうと幸先が悪い気がしてしまいますが、あくまで「今の自分に対する『注意』であり、そうならないように気をつけよう」と受け取ればいいのです。

おみくじには人生には良いことと悪いことが訪れるため、凶を引いても自分の行いによって良いほうに転じることができますよ、という戒めが含まれています。そのため、一度引いたおみくじは仏様や神様からのお告げを無視することになるので、引き直すのは良くない行為です。

吉凶の掲載は明治以降から

そもそもおみくじは室町時代に中国から渡ってきたものが原型です。そこに書かれた漢詩は仏様からのお告げだとされ、お寺のお坊さんが内容を説明したり、解説本を出版したりしました。おみくじは、意外にも神社が先ではないのですね。

漢詩のおみくじの流行を受け、神様のお告げが和歌で示されるという「歌占(うたうら)」が平安時代ごろに始まりました。歌占は巫女などが和歌で神託を伝える神事にちなんでいます。
実は伝来してきた中国のおみくじにも歌占にも吉凶の運勢は示されておらず、吉凶が掲載されるようになったのは明治以降ということです。現代の紙のおみくじの原型は江戸時代に登場し、広く流行して定着しました。

神仏習合が広く根付いていたので、寺では漢詩、神社では和歌と分けられていたわけではなく、神社にも漢詩の載ったおみくじが多かったとのこと。明治以降に神社では主に和歌のみとなった、ということです。

おみくじの引き出し(イメージ)

なぜ結んで帰るようになったのかは不明

神社へ参拝するときは心の中で名前を名乗り、願いや悩みなどを神様に告げます。おみくじも同じように心の中で唱えながら引くと良いとされています。

また、正月に引かねばと思っている方もいますが、おみくじはお告げが欲しいときに引けばOKです。

運勢の順番は、概ね「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶→大凶」(※あくまで一般的な例)となっています。

さらに驚いたことに、おみくじは結んで帰ることが一般的だと思われていますが、実はそのような文献は見つかっていないそうです。

古くから、人々の心に寄り添ってきたおみくじ。大事に持ち帰り、神様のお告げを思い返す為にお財布などに入れ、常に持ち歩いていたいものですね。

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