【豊臣兄弟!】娘・直は実在した?妻と娘の心を盗まれた坂井喜左衛門(大倉孝二)の生涯を史実から辿る
妻の心を藤吉郎(池松壮亮)に盗まれ、今度は娘・直(白石聖)の心を小一郎(仲野太賀)に盗まれてしまった坂井喜左衛門(大倉孝二)。
「この泥棒兄弟が!」
小一郎がわずかばかりの銭を置いていったところで、釣り合うはずもありません。果たしてこのまま引き下がるのか、今後の展開が気になりますね。
今回はこちらの坂井喜左衛門について、どんな人物だったのかを見ていきましょう。
父子二代で信長に仕える野盗の襲来に驚く坂井喜左衛門&直。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
坂井喜左衛門は生没年不詳、元は尾張国守山城主(名古屋市守山区)の織田信次(信長の叔父)に仕える年寄衆の一人でした。
坂井氏は桓武平氏の流れをくむ森山盛実(もりざね)の末裔で、越前国坂井郡(福井県北部)にルーツを持つと言います。
天文24年(1555年)に織田信次の家臣が、誤って織田秀孝(信長の弟)を射殺してしまう事件が起こりました。
信次は信長からの報復を恐れて逃亡しますが、坂井喜左衛門は年寄衆の角田新五(つのだ しんご)らと共に守山城に残って守り続けます。
※角田新五について:
信長だけが織田じゃない!マイナー織田家に仕えて信長に対抗した戦国武将・角田新五【上】やがて佐久間信盛(菅原大吉)の調略を受けて信長への臣従を決定。城を開いて織田信時(信長の弟)を招き入れました。
弘治2年(1556年)に林秀貞(諏訪太朗)や柴田勝家(山口馬木也)が、織田信勝(信長の弟)を擁立して信長に謀叛を起こした際は、信長を守ってその退路を確保します。
これ以降の動きは詳しく分かっていませんが、喜左衛門の子である坂井孫平次(まごへいじ)は織田信時の近習として仕えました。
しかし孫平次は角田新五と不和になり、角田によって信時ともども殺されてしまいます。
角田新五は織田信勝の下へ逃げ込み、信長に抵抗。しかし間もなく敗死しました。
喜左衛門の娘・直は実在した?
小一郎とのひとときを楽しむ直。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
ここまで坂井喜左衛門の動向をたどってきましたが、本作では今後どのような生涯を送るのでしょうか。一度フェイドアウトして、何かの折に再登場するかも知れませんね。
なお坂井喜左衛門に娘がいたという記録はなく、直(白石聖)は架空の人物と考えられます。
※ただし生母の身分が低い≒正式な妻にできない場合、記録に残されない庶子として存在していた可能性もあり得なくはありません。
直の人物紹介に「悲劇のヒロイン」と明記してあるため、小一郎と添い遂げることなく物語の舞台から去るのでしょう。
『豊臣兄弟!』小一郎と直(白石聖)はその後どうなる?史実ベースで悲劇的末路や二人の子供を考察 終わりに今回は大倉孝二演じる坂井喜左衛門について紹介してきました。
これでクランクアップ(出番終了)なのか、それとも再登場の機会があるのでしょうか。
果たして今後どうなるのか、これからも楽しみに見守りたいです。
※参考文献:
岡本良一ら編『織田信長事典』新人物往来社、1989年4月 『守山市史』守山市、1963年10月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

