わずか40年でまるで別の国に──明治の日本人が「捨てたもの」と「守ったもの」 (2/4ページ)
特に大きいのは、「働き方」の変化です。農業中心だった社会は、工場労働や会社勤めへと広がっていきます。毎日同じ時間に出勤し、決められた作業をこなす生活は、それまでの日本人にとって未知のものでした。
今で言えば、急に「明日から全員、働き方が変わります」と言われるようなものです。
戸惑わない方が不思議でしょう。
守ったもの① 学ぶことの価値
一方で、日本人はすべてを捨てたわけではありません。むしろ、強く守ったものがあります。それが、学ぶことの価値です。
明治政府は、国づくりの中心に教育を置きました。全国に学校を作り、「勉強すれば未来が開ける」という考え方を広めます。この発想は、江戸時代の寺子屋文化があったからこそ、比較的スムーズに受け入れられました。
江戸時代、全国に自然発生的に広まった「寺子屋」ではどんな勉強をしていたのか?
身分に関係なく学べる社会は、多くの人に希望を与えます。努力が意味を持つ世界を、日本人は選び取ったのです。
守ったもの② 人とのつながりもう一つ守られたのが、人とのつながりを大切にする感覚です。

