葛飾北斎の世界に『ゴジラ-1.0』のゴジラが襲来!「ゴジラ浮世絵 富嶽三十六景」3部作が新発売 (2/3ページ)
天を衝く黒富士と咆哮の金「山下白雨」
夕立の暗雲と、それを突き抜ける富士の威容を描いた通称「黒富士」を舞台に、映画『ゴジラ-1.0/C(マイナスカラー)』が持つモノクロームの美学を投影。
画面全体を重厚なモノトーンで再構成し、地上を覆う澱んだ雲を切り裂き咆哮するゴジラを描写。光り輝く金の箔押しを想起させる繊細な表現が、モノクロの画面の中でゴジラの神々しさすら感じさせる気配を際立たせています。
泰平の終焉、日常を呑み込む災禍 「江戸日本橋」
江戸の中心地として平和の象徴であった日本橋。その日常が一瞬にして崩れ去る、衝撃の瞬間を捉えました。
画面中央の日本橋はそのままに、かつて穏やかだった日本橋川をゴジラが激しく荒らし、船々は転覆の危機に瀕します。橋の上を行き交う人々の動きが、ゴジラの出現によって突如訪れた災厄から逃げ惑う姿へと意味を変える——北斎の絵に新たな文脈を吹き込んだ、物語性の高い一枚です。
北斎が描いた富嶽三十六景は、富士を軸に自然の猛威や人々の営みを多角的に捉えた連作でした。