『豊臣兄弟!』結婚時期に史実とのズレ…寧々は13歳で藤吉郎と結婚のはずなのに、なぜまだ告白前?

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『豊臣兄弟!』結婚時期に史実とのズレ…寧々は13歳で藤吉郎と結婚のはずなのに、なぜまだ告白前?

大河ドラマ「豊臣兄弟!」の第5回放送「嘘から出た実(まこと)」で、藤吉郎(池松壮亮)がまだ寧々(浜辺美波)に対して求婚はおろか、好意すら伝えられていないことが明かされました。

これまでの作品だと藤吉郎が一目惚れして執拗に言い寄り、拒絶していた寧々が情にほだされ結婚……という展開が多かったですが、「豊臣兄弟!」の藤吉郎は随分と照れ屋なのですね。

しかし史実ではこの頃、藤吉郎は既に寧々と結婚していた可能性が非常に高いのです。

一体どういうことなのでしょうか。

結婚は桶狭間の翌年?

藤吉郎と寧々。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

史実では藤吉郎が寧々と結婚したのは永禄4年(1561年)8月、桶狭間の決戦に勝利した翌年のことでした。

『森家先代実録』によると、藤吉郎は名古屋因幡守(なごや いなばのかみ)を通じて寧々の養父・浅野長勝(宮川一朗太)を説得してもらい、織田信長(小栗旬)の許可をとりつけたと言います。

当時の戦国大名は、家臣が婚姻関係を結ぶ時に許可を必要としていました。無断で婚姻関係を結ばれてしまうと家臣が勝手に団結し、謀叛につながりかねなかったからです。

つまり藤吉郎は浅野長勝と連携することで脅威となりうる身分(足軽組頭や侍大将など諸説あり)であったと考えられるでしょう。

はじめは長勝とふく(森口瑤子)は反対しますが、仕方なく結婚を認めます。それに対して寧々の生母である朝日殿(おこひ。杉原家利女)は反対し続け、二人の結婚を生涯認めませんでした(異説あり)。

この説に関しては、下記記事で詳しく紹介しています。

【豊臣兄弟!】藤吉郎(池松壮亮)と寧々(浜辺美波)が結婚へ…結婚に大反対した生母・朝日殿とは?

一方で、藤吉郎と寧々の結婚時期に関しては別説もあります。

永禄4年(1561年)時点で藤吉郎(天文6・1537年生)は25歳、寧々(天文18・1549年ごろ生)は13歳。一回りも年齢差があったと言います。

当時の感覚では13歳なら成人女性と見なされますが、寧々とすればちょっと(かなり)怖かったかも知れませんね。

ただし、藤吉郎がもう少し出世した永禄8年(1565年)3月に結婚したという説もあり、大河ドラマではこちらの説を採るのでしょうか。

結婚式は藁(わら)と薄縁(うすべり)を敷いた粗末なものだったと言われ、満足なカネも身分もないけれど、未来への希望と可能性に寧々は人生を賭けたのでした。

第5回放送の永禄6年(1563年)時点で、藤吉郎と寧々について……

既(永禄4・1561年)に結婚していた説 まだ結婚していない(永禄8・1565年結婚)説

があるようです。果たして本作の藤吉郎は、どんな形で寧々に思いを伝えるのでしょうか。

寧々にここまでさせておきながら、まだ好意すら伝えていない藤吉郎。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

そして二人がどんな夫婦関係を描いていくのか、そして「ハゲネズミ」エピソードは描かれるのか……等々、これからも楽しみです!

小一郎(仲野太賀)と直(白石聖)の関係に関しては、下記の記事で考察しています。

『豊臣兄弟!』小一郎と直(白石聖)はその後どうなる?史実ベースで悲劇的末路や二人の子供を考察

※参考文献:

黒田基樹『羽柴秀吉とその一族』角川選書、2025年5月 田端泰子『北政所おね -大坂の事は、ことの葉もなし-』ミネルヴァ書房、2007年8月 福田千鶴『人物叢書 高台院』吉川弘文館、2024年2月

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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