未来を拓く拠点は茨城から 半導体・成長産業が注目する立地環境 ―「茨城県産業立地セミナー」大阪で開催 (2/3ページ)

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「例えば、メモリの売上推移はプラス30%の年もあれば、マイナス30%の年もある。この荒波をどうマネジメントし、サバイブするか。それこそが経営の本質です」。

その鶴丸氏が提唱するのが「20%の壁」だ。半導体製品の売上に対する装置売上がこのラインを超えると「過熱」のサインだという。長年の経験に基づくこの独自の物差しは、熱狂に沸く市場を冷静に見つめるプロならではの視点である。

また、現在の日本のポジションについても言及。チップ単体での世界シェアはかつてより低下したものの、ウエハー製造装置や、微細化の限界を補う「後工程(パッケージング)」の材料分野では依然として日本企業が高いシェアを維持しており、この分野でのさらなる成長に期待を寄せた。


そんな鶴丸氏が最も強調したのは、半導体産業における深刻な人材不足だ。電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、今後10年間、日本全体で約4万人、近畿圏だけでも約4,000人のエンジニアが必要になると予測されている。

半導体の成長は『資金力 × 革新的技術 × 優秀な人材』の掛け算と言われるが、成長のアッパー(天井)を決めるのは、特に人材だと鶴丸氏は言う。日本のみならず世界中で人材不足が叫ばれる中、産学官が連携し地域を挙げた育成体制の構築が急務であると訴えた。

現在、兵庫県尼崎市の住友精密工業株式会社で指揮を執る鶴丸氏。関西から見ると「茨城は遠い」というイメージがあると言うが、茨城県に住み、ルネサステクノロジ(現ルネサスエレクトロニクス株式会社)那珂工場の工場長を務めた経験を持つ氏は、その距離感を否定する。

「東京からひたちなかへは、大阪から京都へ行くような感覚。

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