2028年大河『ジョン万』の主人公、漂流少年・ジョン万次郎(山﨑賢人)がつかんだ数奇な運命を予習
NHK大河ドラマの第67作は「ジョン万(じょんまん)」。令和10年(2028年)は山﨑賢人がジョン万次郎こと中濱万次郎(なかはま まんじろう)の生涯を演じることになりました。
主演・山﨑賢人、2028年NHK大河 ジョン万次郎の生涯を描く「ジョン万」が発表!幕末舞台は2年連続何となく名前くらいは聞いたことがあるけれど、一体どんな人で、何をしたのでしょうか。
そこで今回はジョン万次郎(以下、万次郎)の生涯について、わかりやすく紹介。大河ドラマを楽しむ参考にしてください!
※ジョン万次郎に関する記事:
江戸時代に日米の懸け橋となったジョン万次郎、帰国後のその後の人生とは…?(1) 170年以上も続く友情!今も深まるジョン万次郎と彼を救ったホイットフィールド船長の交流 頼りになった「あの男」!幕末期、英語がわからない日本人は黒船来航の時どうやって交渉したのか?
漂流5日、サバイバル143日
万次郎は文政10年(1827年)1月1日、現在の高知県土佐清水市にあたる土佐国幡多郡中ノ浜村で、貧しい家庭の次男として誕生しました。
幼いころに父親の悦介(えつすけ)を亡くした万次郎は、病弱な母親の汐(しお)と兄を養うために働きます。
漁師となった万次郎は15歳となった天保12年(1841年)1月5日に出航した時、暴風に襲われて難破・遭難してしまいました。
5日半ほど漂流した後に鳥島(伊豆諸島の無人島)へたどり着き、そこで143日間のサバイバル生活を送ります。
万次郎たち5人が救出されたのは天保12年(1841年)5月9日のこと。後に万次郎の育て親となる捕鯨船ジョン・ハラウンド号のウィリアム・ホイットフィールド船長と出会いました。
命こそ助かった万次郎一行ですが、このまま日本に帰れる訳ではありません。当時の日本は鎖国していましたし、捕鯨船だって航海の予定があります。
ひとまずアメリカへ戻る途中、ハワイのホノルルに上陸。ここで万次郎を除く4人は下船して帰国の機会を待つことにしました。
万次郎は本人の希望とホイットフィールド船長の要望もあって、引き続き航海を続けてアメリカ本土へ向かいます。
アメリカでの生活
万次郎の親代わりとなったウィリアム・ホイットフィールド(画像:Wikipedia)
かくして保護された漂流民から捕鯨船ジョン・ハラウンド号の一員となった万次郎は、仲間たちからジョン・マン (John Mung)と呼ばれ、親しまれました。
※ジョンとは英語圏の一般的な男性名であると共に、乗り組んでいた捕鯨船の名前でもあります。
アメリカに入ると、万次郎はホイットフィールド船長に学校へ行かせてもらいました。
これまで貧しくて寺子屋にも行けず、読み書き算盤も満足にできませんでしたが、利発で好奇心旺盛だったのを見込まれたのでしょう。
はじめは小学生にまじって授業を受けていましたが、寝る間も惜しんで勉学に励んだ万次郎は英語・数学・測量・航海術・造船技術を修め、ついには首席で卒業できるほど成長しました。
これが後に教育者として活躍する素地となったのですから、ホイットフィールドも大層喜んだことでしょう。
ただしアメリカ生活もよいことばかりではなく、日本人(黄色人種)であった万次郎は、しばしば人種差別の迫害にさらされたそうです。
そうした理不尽に対する怒りも、勉学で見返してやる原動力になったのかも知れませんね。
いよいよ帰国へ
アメリカ生活にも慣れてきた弘化3年(1846年)、万次郎は捕鯨船フランクリン号に乗り組みました。
フランクリン号の船長は前にジョン・ハウランド号で世話になったアイラ・デービス。万次郎を補佐役として見込んだようです。
捕鯨航海は数年に及び、途中でホノルルに立ち寄ってかつての漁師仲間と再会しました。また琉球国(沖縄県)の小島にも上陸しますが、やはり帰国は果たせません。
やむなく嘉永2年(1849年)に帰港、これを機に一念発起したか、万次郎はゴールドラッシュに沸いていたサンフランシスコへ向かいます。
金鉱で坑夫として数ヶ月感働き、帰国資金を貯めてホノルルへ向かいました。
ホノルルでかつての漁師仲間たちと合流し、嘉永3年(1850年)12月17日に上海行きの商船に乗り込みます。
年が明けて嘉永4年(1851年)、万次郎たちは琉球国に上陸。それから琉球国→薩摩藩→長崎奉行所→土佐藩とたらい回しで取り調べを受け、嘉永5年(1852年)になってようやく故郷の中浜へ帰ることを許されました。
故郷を出航して、実に10年以上の歳月を乗り越えて、万次郎は母親と再会を果たしたのです。
終わりに今回はジョン万次郎の漂流から帰郷まで、駆け足で紹介してきました。
日本へ帰国した万次郎は、アメリカ仕込みの学識を活かして存分に活躍し、激動の幕末を乗り越えていくことになります。
主人公は 「ジョン万次郎」こと 中濱万次郎(なかはま まんじろう)
歴史に名が残るはずなどなかった貧しき漁師
だが漂流の悲劇の末 救出されてアメリカに渡り
日本を救う“知と技”を得た一流の船乗りとなる
異国の友は 彼を John Mung(ジョン マン) と呼んだ―19世紀の日米と太平洋を舞台に
命がけのサバイバルの連続と遥(はる)かなる再会のロマンを描く
“漂流者”となった庶民の 一大感動巨編!※NHK公式サイトより。
果たしてNHK大河ドラマ「ジョン万」では、万次郎の数奇な運命が、どのように彩られていくのでしょうか。まだ再来年の話ですが、今から楽しみにしています!
※ジョン万次郎に関する記事:
江戸時代に日米の懸け橋となったジョン万次郎、帰国後のその後の人生とは…?(1) 170年以上も続く友情!今も深まるジョン万次郎と彼を救ったホイットフィールド船長の交流 頼りになった「あの男」!幕末期、英語がわからない日本人は黒船来航の時どうやって交渉したのか?※参考文献:
新人物往来社 編『別冊歴史読本64 世界を見た幕末維新の英雄たち』新人物往来社、2007年4月 谷是『高知県謎解き散歩』新人物往来社、2012年5月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan



