食事・睡眠・運動を少し変えるだけ 胃腸と肝臓を守る新習慣とは (2/2ページ)
強いストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れ、胃酸が増えたり、胃の動きが低下したり、腸が過敏になったりする。その結果、胃痛、腹痛、便秘、下痢が起こりやすくなる。さらに、ストレスは腸内細菌のバランスも乱し、ガスやお腹の張りを悪化させることもある。腸は「第二の脳」と呼ばれるほど脳とのつながりが深く、ストレスの影響を受けやすい臓器なのだという。
健診結果は“未来の病気”を防ぐヒント人間ドックや健康診断は、生活習慣の乱れを早く見つける大切な機会だ。超音波や血液検査で脂肪肝や肝機能異常が分かり、胃カメラでは胃炎やピロリ菌感染、胃ポリープ、大腸カメラでは大腸ポリープや大腸がんの早期所見が見つかることもある。菊池先生は「再検査や要精密検査は、“病気宣告”ではなく、未来のリスクを早めに知らせるサイン」と話す。放置せず、次の行動につなげることが大切だ。

今日からできる予防のコツ
予防のポイントは、完璧を目指さず続けられることを積み重ねること。主食の質を見直し、揚げ物や加工食品を減らす、夜遅い食事を避ける、休肝日をつくる、6〜7時間の睡眠を確保する、そして歩くこと。菊池先生は「体重よりも内臓脂肪を意識し、まずは5%の減量でも意味があります」と話す。毎日のウォーキングや筋トレは、腸だけでなく肝臓、代謝、将来の健康寿命にもつながるという。
胃腸の不調は、単なる一時的な不快感ではなく、生活習慣の乱れを知らせるサインかもしれない。だからこそ、薬だけで済ませず、日々の食事、睡眠、運動を見直すことが、いちばんの予防につながりそうだ。
取材協力
用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック
院長 菊池真大先生
東海大学医学部客員准教授、医学博士、日本総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本内視鏡学会専門医 ほか
https://www.youga-naika.com/