明治・大正時代の挿絵、ポスター、広告デザインの世界を紹介する展覧会「大正イマジュリィの世界」が開催 (3/4ページ)
橋口五葉《龍膽》『新小説』第2年第3巻 口絵 制作年不詳
卓越した意匠・図案感覚で近代日本における大衆的な出版物デザインの世界を切りひらいた藤島武二、杉浦非水、橋口五葉をはじめ、物憂げな美人像で一世を風靡した竹久夢二、モダンな少年少女の挿絵がとりわけ少女読者から熱狂的に支持された高畠華宵、大胆な構図と手刷木版による幻想的な色彩感覚が特徴的な小林かいちなど、個性豊かな作家たちによるイマジュリィの競演に注目です。
竹久夢二《野遊》『三越』第15巻10号 1925(大正14)年10月1日
さまざまなイマジュリィ
大正時代には、哲学者アンリ・ベルグソンによって提唱された「エラン・ヴィタル」という概念が広まり、個人の創造性が重視されるようになっていきます。
「エラン・ヴィタル」には「生命には創造的に進化する衝動が備わっている」といった意味合いがあり、芸術家たちの自己表現に大きな影響を与えたと言われています。
「エラン・ヴィタル」の概念を視覚化した作品、浮世絵へのオマージュが見て取れる作品、童画、怪奇趣味の作品など、多様な大正イマジュリィの世界を紹介。