日本人は知らないのに外国人が殺到!祭り・寺社仏閣で見つけた“意外な日本の名所3選”
インバウンドという言葉がすっかり定着した日本。
京都や富士山のような定番だけでなく、鎌倉の踏切やコンビニ越しの富士山など、「なぜここが?」と思う場所にも外国人観光客が押し寄せるようになりました。
日本人にとっては見慣れた風景でも、海外の人の目には“特別な日本”として映ることがあります。
実はまだまだ、日本人が知らないところで外国人から熱い注目を集めているスポットが各地に存在します。
前回に引き続き、外国人に人気の観光スポット、今回は【お祭り、寺社・仏閣編】です。日本人にも知られているものの、とりわけ外国人に人気のわけを探っていきます。
前回の記事【自然・地域編】はこちら
日本人の知らない観光名所!?外国人に見つかった“意外な日本の絶景スポット”【自然・地域編】 その迫力にびっくり「飯坂けんか祭り」(福島県)福島県福島市の名湯・飯坂(いいざか)温泉で毎年10月上旬に行われる「飯坂けんか祭り」。
正式名称は「飯坂八幡神社例大祭」といい、300年以上の歴史を誇る勇壮なお祭りです。
大阪の岸和田だんじり祭、秋田の角館の祭りと並ぶ「日本三大けんか祭り」の一つに数えられています。
祭りのクライマックスは、2日目の夜に行われる「宮入り」。
町内を巡ってきた神輿が神社に戻ってくる際、提灯で美しく飾られた6台の大きな太鼓屋台(山車)が境内に集結します。そして、激しい地響きのような太鼓の音が鳴り響く中、屋台同士が激しくぶつかり合います。
実は、もともと喧嘩をする目的で始まったわけではありません。
昭和8年(1933年)の宮入りの際、「神輿が本殿に納まってしまったら、楽しかったお祭りが終わってしまう。まだ終わらせたくない!」と考えた2つの町内の屋台が、神輿の行く手を阻もうとして激突したのが始まりとされています。
福島県はインバウンドに力を入れており、外国人が祭り体験ができることや、祭りと観光客の距離の近さも人気の一つ。
また飯坂温泉は9つの共同浴場があり、温泉文化のない外国人にとっても手軽な足湯もあります。
アメリカのCNNというテレビ局でも紹介されたとか。50度を超える温泉も「こんな熱い湯に入るのか」と話題です。
幻想的な「山鹿灯籠まつり」(熊本県)
熊本県山鹿(やまが)市で毎年8月15日・16日に開催される「山鹿灯籠まつり(やまがとうろうまつり)」は、熊本を代表する夏の風物詩です。
全国的な知名度はいまいちのようですが、外国人には圧倒的な人気があります。
祭りのクライマックスである16日の夜、山鹿小学校のグラウンドを舞台に行われるのが「千人灯籠踊り」です。
ゆかた姿の女性たち約1,000人が、頭に火を灯した金灯籠(かなとうろう)を載せ、民謡「よへほ節」のゆったりとした情緒あふれる調べに合わせて踊ります。暗闇の中に浮かび上がる千の光の輪が、息を合わせてゆっくりと動いていく様子は、まるで別世界に迷い込んだかのような幻想的な美しさです。
女性たちが頭に載せている山鹿灯籠は、一見すると重厚な真鍮などの金属製に見えます。
しかし、木や釘を一切使わず、和紙と糊だけで作られた工芸品なんです。
熟練の灯籠師が、室町時代から伝わる伝統技術で、何千ものパーツを寸分の狂いもなく組み上げて作っています。中が空洞で非常に軽いため、女性たちが頭に載せて優雅に踊ることができるのです。
このお祭りの起源は古く、その昔、景行天皇(第12代天皇:西暦71年〜130年、実在したか不明)の一行が山鹿を訪れた際、深い霧に行く手を阻まれてしまいました。その時、地元の里人たちが松明を掲げて道を照らし、無事に天皇をお迎えしたと言われています。
現在もお祭りの最後には天皇をお迎えした様子を再現する「上がり灯籠」という厳かな儀式も行われます。
タイ人の聖地巡礼「祐徳稲荷神社」(佐賀県)
日本人にとっては絶対に外せない観光地というわけではない、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社。
実は、タイ人観光客から絶大な人気を誇っています。
なぜかというと、2014年にタイで公開されて興行収入トップ5に入る大ヒット映画『Timeline(タイムライン)』の主要なロケ地になったから。
作中で主人公たちが訪れる美しい日本の風景として祐徳稲荷神社が登場し、「聖地巡礼」としてファンが押し寄せるようになりました。
その後もタイの連続ドラマのロケ地にもなったことで、その人気が決定的なものとなりました。この神社は「九州の日光東照宮」と呼ばれるほど、総漆塗りの極彩色で華やかな社殿が特徴です。タイの寺院も絢爛豪華で鮮やかな色合いが多いため、タイ人の好みにもマッチ。
また、祐徳稲荷神社の主なご利益の一つが「商売繁盛(ビジネスの成功)」なので、佐賀県や観光連盟がタイの企業向けに「社員旅行の祈願スポット」としてプロモーションを行ったところ、これが的中。個人旅行だけでなく、企業のインセンティブ(報奨)旅行の目的地としても選ばれるようになりました。
境内にはタイ語の案内看板やタイ語のおみくじ、タイ語で書ける絵馬もあり、周辺の参道ではタイ語のメニューを作ったり、映画のように着物で参拝できるレンタル着物店ができたりと、タイ人観光客が安心して楽しめる環境を整えたことで、リピーターや口コミがさらに広がっていきました。
参考:外国人しか知らない日本の観光名所(東大カルぺ・ディエム)など
写真:フォトAC
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