外国人はなぜ“そこ”を目指す?コーヒー店からゴミ処理場まで、日本人が見落とす意外すぎる名所4選【施設編】

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外国人はなぜ“そこ”を目指す?コーヒー店からゴミ処理場まで、日本人が見落とす意外すぎる名所4選【施設編】

インバウンドという言葉がすっかり定着した日本。

京都や富士山のような定番だけでなく、鎌倉の踏切やコンビニ越しの富士山など、「なぜここが?」と思う場所にも外国人観光客が押し寄せるようになりました。

日本人にとっては見慣れた風景でも、海外の人の目には“特別な日本”として映ることがあります。

実はまだまだ、日本人が知らないところで外国人から熱い注目を集めているスポットが各地に存在します。

今回は日本人がわざわざ出かけない(かもしれない)、知られざる人気の施設を紹介します。

※これまでの記事はこちら

日本人の知らない観光名所!?外国人に見つかった“意外な日本の絶景スポット”【自然・地域編】

日本人は知らないのに外国人が殺到!祭り・寺社仏閣で見つけた“意外な日本の名所3選”

世界のコーヒー好きが集まる「NAGASAWA COFFEE」(岩手県)

岩手県盛岡市にある「Nagasawa COFFEE(ナガサワコーヒー)」は、外国人観光客にもの凄く人気があります。
単に「たまたま立ち寄る」レベルではなく、世界中のコーヒー好きがこの店を目的にわざわざ盛岡を訪れるほどの「コーヒーの聖地」のような場所になっています。

これほど海外で有名になったのはなぜでしょう?
それは米ニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2023年に行くべき52カ所」に選ばれたことがきっかけ。世界の名だたる都市の中で、盛岡市がロンドンに次ぐ2番目に選ばれ、世界中でニュースになりました。その記事の中で、盛岡のコーヒー文化を象徴する名店として「Nagasawa COFFEE」がピンポイントで紹介されたのです。

実は2019年にも、世界的なコーヒーメディア「SPRUDGE(スプラッジ)」にて、「コーヒー業界で世界を変えている20人」に、店主の長澤一浩さんが日本人で唯一選出されました。すでに海外のコーヒーマニアの間では、知る人ぞ知る日本の焙煎士だったわけです。

店内に入ると真っ先に、ドイツ製のクラシックな大型焙煎機が目を引く内装になっており、中央には、象徴的な6メートルの大きなテーブルが配置され、地元の人も外国人も関係なく、みんながフラットにコーヒーを楽しめる心地よい空間が作られています。
平日の昼間でも、海外からの旅行客が毎日のように何組も訪れており、盛岡に行ったら外せないグローバルな名店となっているそうです。

夢の旅行先⁉「あしかがフラワーパーク」(栃木県)

大藤のイルミ(一部)

フラワーパークの一部

「日本三大イルミ」の一つとして、冬の観光名所としてお馴染みですね。しかし外国人にも人気だとは知らない人も多いでしょう。
最大のきっかけは、2014年にアメリカのニュース放送局CNNが発表した「世界の夢の旅行先10カ所」に、日本で唯一選出されたことです。
フィンランドのオーロラやマダガスカルのバオバブの並木道といった世界的な絶景と並んで紹介されたため、海外での知名度が爆発的に上がりました。

園内のシンボルである樹齢160年の大藤は、約600畳分(約1,000平方メートル)もの広さに広がっています。
この圧倒的なスケールで垂れ下がる紫の花々が、大ヒット映画『アバター』に登場する神秘的な大樹にそっくりだと海外のSNSでバズりました。
映画ファンやポップカルチャー好きの外国人には「リアルなアバターの世界を体験できる場所」として人気です。
また、タイやベトナムなど東南アジアの観光客は「SNSで見栄えがする写真」を撮ることに熱心なため、長さ80メートルもある白藤のトンネルや、夜間にライトアップされて水面に映る大藤の美しさが完璧なフォトスポットとして刺さっているようです。

筆者も訪れましたが、押し寄せる観光客のために「あしかがフラワーパーク駅」が作られたほど。周囲は高い建物などがなくありていにいうと「何もない」ため、暗闇に急にイルミネーション群が現れて、夜空に恍惚と現れる光のテーマパーク、という風情でした。

日本の台湾⁉「日本総本山 佛光山法水寺」(群馬県)

群馬県渋川市にある「佛光山法水寺(ぶっこうざん ほうすいじ)」が、SNSや旅行者の間で人気を集めています。
2018年に開山した比較的新しいお寺ですが、一歩足を踏み入れると「ここは本当に日本なのか」と錯覚するほどの非日常感があります。

それもそのはず、法水寺は台湾最大級の仏教教団「佛光山」の日本総本山。
日本の伝統的なお寺とは一線を画す、朱色や橙色を基調とした鮮やかで壮大な台湾風の建築が、山の中腹にそびえ立っています。
青空に映えるエキゾチックな建物や巨大な仏像や装飾は、いわゆる「映えスポット」としてSNSで「群馬で台湾旅行気分が味わえる!」と一気に話題になりました。
境内に入ると、まず山門へと続く238段の長い石段が目の前に現れますが、この階段を登りきって振り返った時の景色が圧巻。標高約700メートルの高台からは、目の前に赤城山や渋川の街並みが広がり、空に浮かぶ城にいるかのような大パノラマを楽しむことができます。

また、境内にあるベジタリアンカフェ「滴水坊(てきすいぼう)」では肉を使わない台湾風の麺類や、ちまき、本場のタピオカミルクティーなどが楽しめ、ベジタリアンの外国人も安心して食せる場所となっています。

ちなみに総工費は50億円と言われる寺ですが、なんと拝観料も駐車場無料、予約すれば座禅や写経も無料で体験できるのだとか!
「宗派や信仰を問わず、誰もが隔たりなく参拝できるように」という理念を掲げているため、どんな宗教を持つ人も気軽に観光できることも、人気の一つです。海外の人は比較的日本人より信仰心が篤いため、寺社仏閣にはいることをためらう人もいますが、そういった気おくれが無用ということですね。
人気の「伊香保温泉街」から車で約10分、名物の「水沢うどん街」からもすぐの場所にあり、立ち寄りやすい場所となっています。

ゴミ処理場なのに美しい⁉「舞洲ゴミ処理場」(大阪)

舞洲ゴミ処理場

舞洲ゴミ処理場02

大阪市此花区の人工島・舞洲(まいしま)にあるごみ処理場「大阪広域環境施設組合 舞洲工場」は、一見すると「テーマパークか美術館!?」と誰もが驚く、奇抜でアートな建物です。

デザインしたのはオーストリア・ウィーン出身の世界的芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏です。
「自然界に直線は存在しない」という彼の信念から、建物の壁面や窓、柱にいたるまで、ほとんどが柔らかな曲線でデザインされ、窓からは本物の植物や木々がたくさん生い茂っており、人工物と自然が調和するよう設計されています。シンボルである青い煙突とその頂上にある金色の玉は灯台をイメージして作られました。

建設は1990年代の大阪オリンピック誘致計画の一環でもありました。メルヘンチックな外観にした理由は、ごみ処理場の暗い・汚いイメージを払拭し、市民に環境問題への関心を持ってもらう狙いもありました。約609億円にものぼる総工費は、当時は「税金の無駄遣い」との批判もありましたが、現在では大阪を代表するユニークな建築美として、国内外の建築ファンや観光客を惹きつけるインバウンドスポットになっています。

内部も日本最高峰のハイテクさを誇り、24時間稼働で1日に最大900トンのごみを焼却できます。
焼却時に出るダイオキシンなどの有害物質を分解・除去する最先端のろ過フィルターや洗浄装置をフル稼働させており、煙突から出る煙は目に見えないほどクリーンだとか。
また、ゴミを燃やす際に出る「熱エネルギー」を利用して火力発電を行っている点も評価されています。

写真:あしかがフラワーパークは筆者撮影
参考:参考:外国人しか知らない日本の観光名所(東大カルぺ・ディエム)など

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