『豊臣兄弟!』妻を無実の罪で吊るし斬りに…佐々成政を破滅へ導いた“黒百合の呪い”と早百合姫の悲劇 (2/3ページ)

Japaaan

しかしこれを快く思わない者たちが、早百合姫が小姓の竹沢熊四郎(たけざわ くましろう)と密通(不倫)していたと噂を流したのです。

「夫が戦地で生命賭けで奔走(※)していると言うのに、妻は若い男を連れ込んで好き放題……」

(※)小牧・長久手の合戦で秀吉と和睦した徳川家康(松下洸平)に再起をうながすため、厳冬の飛騨山脈を単騎で踏破しました。いわゆる「さらさら越え」です。

やがて帰還した成政は、早百合姫の噂を聞いて激怒しました。

家康を説得できず、失意の中であった鬱憤が、噂の真偽を確かめる冷静さを失わせたのでしょう。

成政「おのれこの売女め、不義の子もろとも切り刻んでくれるわ!」

早百合姫「誤解です。私は殿以外の誰とも交わりをもったことはございませぬ!」

必死の懇願も聞く耳もたず、成政は早百合姫の長い黒髪をつかむと、そのまま神通川のほとりまで引きずってきました。

そこに立っていた榎(エノキ)の枝に早百合姫の髪を引っかけ、彼女の身体を吊し上げます。かくして早百合姫は鮟鱇(アンコウ)のように吊るし斬りにされてしまったのでした。

早百合姫の一族18人もまた、一人残らず斬首され、獄門に処されたと言います。

「黒百合が咲くとき、佐々家は滅ぶ」

黒百合の花(イメージ)

もはや命乞いもならぬと覚悟した早百合姫は、成政に呪詛の言葉を吐きつけたそうです。

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