一夜の営みも監視&記録!?千人の女性がひしめく「大奥」と将軍の壮絶な日常とは (3/3ページ)
この記録にはきちんとした意味があり、お世継ぎの判断材料などにされていました。
将軍は、その血筋を絶やさないように複数の女性に子を授ける役割があったため、将軍と夜を過ごした女性が身ごもった場合に備えなければならなかったのです。後継の優先順位はそれほど重要な問題でした。
ちなみに、双子が生まれた場合は遅く生まれた方が上とされました。
橋本(楊洲)周延『千代田之大奥 歌合』(Wikipediaより)
こうした精密で過酷な記録方式は世界でも例がなく、この徹底ぶりが徳川政権の安定に寄与したのは間違いないでしょう。
たくさんの女性が相手をしてくれるので、一見すると華やかで男性にとっては天国のように思われるかも知れません。しかし将軍は日常生活から性の営みまで監視対象だったのであり、雁字搦めだったのです。
参考資料:樋口清之『日本史探訪 もう一つの歴史をつくった女たち』ごま書房新社、2025年
画像:Wikipedia,PhotoAC
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