沖縄では不支持率80%...安倍政権の政治手法に陰り by岡留安則 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

幹事長職を外されることが確定的になった石破茂氏が、安全保障法制担当大臣への移動に難色を示したことで、これまで表面化しなかった安倍総理と石破幹事長の来年に予定される総裁選に対する思惑が明らかになった。

 一枚岩に見えた安倍内閣に遂に亀裂が入った感じだ。女性閣僚を5人に増やす方針を打ち出していたが、橋本聖子議員によるフィギュアの貴公子・高橋大介へのキス強要が「週刊文春」にスクープされたことで、安倍構想の一角が崩された。しかし、石破幹事長が無役になる決断ができるかどうかの結論は党役員人事や組閣まで待つしかない。次の自民党総裁選まで一年がある。出たがり、しゃべりたがりの石破幹事長が、メディア報道やテレビ出演のない立場に一年近く耐えられるかどうかも疑問だ。

 石破氏が幹事長職を追いやられることになった理由の一つは選挙を仕切る幹事長としての能力に疑問符がついたことだ。滋賀県知事選の敗北も大きいだろうが、沖縄では石破幹事長に対する評価はかなり低い。

 今年一月の名護市長選挙でも、辺野古推進派の保守系候補に500億円の基金を提供するとぶちあげて、名護市民の反発を買った。結果、保守系候補は敗れ去り、辺野古新基地建設に反対する稲嶺進市長が再選された。昨年末に辺野古埋め立ての承認を取り付けた仲井真弘多知事に対しても、辺野古に反対していた自民党沖縄県連や沖縄選出国会議員に除名を示唆して転向を迫り、周辺を強権力で固めるという石破幹事長のやり口に対する反感も強い。安倍総理の強権力行使は大前提にしても、現場で恫喝を行使したのは石破幹事長である。

 その結果、石破幹事長は不人気の仲井真知事を推薦せざるを得なくなった。石破幹事長は支持率の低い仲井真候補を変える方向を打ち出していたが、自民党沖縄県連が自主的に仲井真知事を候補として容認したために、結果的に追認せざるを得なくなったのだ。石破幹事長の政治力や根回しの能力に疑問符が付いたのだ。県知事選は今年の11月だが、対立候補の翁長雄志那覇市長に大差をつけられるのではないかと予想されている。

 沖縄の地元紙「琉球新報」は独自の世論調査を実施したが、辺野古新基地建設中止を求める声が80%に上り、安倍政権の不支持率は81・5%と出ている。石破幹事長は沖縄県知事選の責任を問われる前に勇退する方が正解だろう。すべての責任は安倍政権が取るしかないのだ。長期政権を狙う安倍政権は外交政策でも失敗続きで、潰瘍大腸炎が再発する前に撤退した方が本人のためにもいいと提言しておきたい。

Written by 岡留安則

Photo by ralph_rybak

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