【未解決事件の闇9】女性編集者失踪・売春島にいる説を検証~2ちゃんねる情報から (2/2ページ)
数軒のスナックや食堂、旅館にスーパーが並んでいる小さなメインストリートが目に入った。昼だからか客引きはまったくいない。
歓楽街の突き当たりの食堂に入り、60歳ほどの女主人に辻出さんの写真を見せてみた。
「こういうところで商売してるからね。女の子のことはだいたい把握してる。今いるのは日本人が4人にタイ人が14人。小さい島だから誰がいるのか、誰が入って来て誰が出ていったのか、すぐにわかる。少なくとも今はいない。私が保証するわ。100%いません」
次に話を聞いたのは、50代半ばだろうか、ぽっちゃりとした女性だった。業務用のおしぼりタオルを大量に抱えて路地からぬっと現れ、出会い頭、にこっと愛嬌のある笑顔を浮かべた。買春目的で島にやってきた来たお客に女の子を斡旋するという仕事をおそらくしているのだろう。こんにちは、と言って会釈した後、辻出さんの写真を見せて、知ってるか尋ねてみた。
「24歳の頃から30年以上、水商売をやってるけど、見たことないわね。連れてきて、部屋に監禁してたら別だけど、そんなことは有り得ないわ。店で働いてるのなら絶対に知ってる」
監禁していたら別というが、実のところ、無理矢理連れてきて島に監禁することなんてできるのだろうか。
「外国人の女の子だって、買い物の為船で外へ出るの。船着き場に監視も何もいないからね」と言って、ママは僕の疑問を明確に否定した。
次に話を聞いたのは、船着き場そばのスーパーの主人である男性であった。彼もまたママと同じ様なことを言った。
「どこの店に誰がいるかはだいたい把握してる。10数年前は60人とかいたんだけど、今はずいぶん減ったね」
島には対岸の港から渡し船が常時出ている。潜って上陸しなくても、150円払えば誰でも行けるのだ。それにもし、娼婦として働かされていたとしても、2001年から十数年もたっているのだ。そのままずっといるとは考えにくい。というか、そもそも「あくまでも噂」としているし、ネットの書き込みは島の名前からして間違っている。やはり関係がないと断定して良さそうだ。
Written&Photo by 西牟田靖