映像化不可能と謳われた「『物語』シリーズ」のヒットと『シャフト』の映像技法【前編】 (2/2ページ)
■畳み掛けるようなキャラ同士の掛け合い
この『物語』シリーズの魅力でもあり、最大の特徴とも呼べるのがキャラ同士の会話劇ともいえる掛け合いだろう。
原作のライトノベルでも全400ページ近くあるうちのほとんどがキャラ同士の会話だったり、ときには数十ページ近くを割いて暦が年端もいかぬ怪異の少女を追い掛け回すという展開がある。
もちろん、ただの会話劇ではなく何気ない会話の中に伏線がはられていたり、後々の展開に影響していたりする言葉がするっと紛れ込んでいたり、通称『西尾節』とも呼ばれる言葉遊びが随所に盛り込まれているあたりがさすがだろう。
アニメの中でもこの会話劇は健在だ、中でも『偽物語』の1話目は、上述の数十ページ近くを割いて幼女を追い掛け回す描写がアニメ化されてほぼ1話分を使うという、まさかの展開に驚かされたがまさに『物語』シリーズの醍醐味だろうという感じさえした。
そんなまさかの展開のアニメを作り出しているのが、独自の演出で有名な『シャフト』である、次回ではこのシャフトの映像技法について迫ってみたいと思う。
(あにぶ編集部/Uemt)