頭が悪くなるウィルスが発見される! 気づかず感染している可能性も (2/3ページ)
他のタスクでは大幅に低い結果を出していない一方で、それらの数値は測定可能なほどに低かったと研究者は語っています。
例えば、ウィルス保持者は、紙に書かれた丸で囲われた数字の順に線を引くスピードを測るテストで、平均して9ポイント近くも下がり、注意力を測るテストでは、平均して7ポイントも低い数字を出しています。
ウィルスの影響を明らかにする為に、研究者たちは複数のマウスに感染させ、人間の認知機能における影響を測るのと同様に、マウス用にデザインしたセットでパフォーマンスを解析しました。すると、このウィルスに感染したマウスは、感染した人間と同じように、感染していないマウスと比較して空間定位と視覚処理に影響が出ているという結果が出たのです。
具体的には、迷路に新しく設置された入り口を認識するのが困難であったり、新しい物に注意を払うのが得意でなく、感染していないものと比較すると探索する時間が30パーセントも短く、また、注目する時間も短ければ被転導性も非常に高いということが分かりました。
研究者は、人間とマウスを直接的にリンクさせて考えることは危険だとしながらも、相似した結果が出たことは印象的だったと述べています。
また、ウィルスに感染したマウスの脳のサンプルを解析した結果、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の海馬にある複数の遺伝子の発現に変化が見られることも発見しました。
これらの変化の幾つかは、脳のドーパミンに対する脳の反応を調整する遺伝子だけでなく、免疫細胞を調節する遺伝子にも関与します。複数の遺伝子の関与の発見は、今回の研究で観察された多数の影響について説明できる可能性を持つ幾つかのメカニズムを示唆していると、研究者は語っています。