OVA発売記念!王子様たちの叩いた扉―『新テニスの王子様』その2
■2.5次元ミュージカルの世界
その1でも少し触れましたが、テニプリといえば「テニミュ」とよばれるミュージカルが名物のひとつです。
製作決定当時は「アニメ・漫画の舞台化」「スポーツもの」という点で、その再現度が心配されていました(今でいう、アニメ・漫画のドラマや映画実写化の心配や批判に近かったといえるでしょうか)。
クチコミによりその評判は広がり、現在では累計観客動員数100万人も突破。キャストをかえ、シリーズを重ね、若い女性を中心に人気を博しています。
テニプリより以前にもアニメ・漫画の舞台化は実現されていましたが、その認知度は決して高いものではありませんでした。
今ではあらゆるアニメ・漫画の舞台化が実現し、「2.5次元ミュージカル」というジャンルが成立。更に、「日本2.5次元ミュージカル協会」が設立され、その地位を確実なものへと築き上げました。
ここでも間違いなくテニプリは2.5次元ミュージカルの地位を確立させるパイオニアだったといえるでしょう。
■活発なキャラクターソングのリリース
アニメの放送とともに、その登場キャラクター自身が歌う歌、いわゆるキャラクターソングのリリースも定番化されてきています。「キャラソン」とよばれ、近年ではオリコンチャートの上位に食い込み、勢いがある音楽市場のひとつであります。
勢いをみせるキャラソンの先駆けとして、テニプリのキャラソンリリースの活発さはひとつの要因であると考えられます。
ありとあらゆるキャラが歌い、そしてユニットが生まれ、絶え間ないリリースにより、前人未到の400タイトルを迎えようとしているテニプリのキャラソン。それはただ膨大な数というのではなく、確かな結果を生み出してきました。
忍足侑士の「て~つなご。」で11位という、当時のキャラソン市場にとっては画期的な記録を生み出しました。
それに勢いづけ、跡部景吾の「理由/E気持」で9位というテニプリキャラソンでの初のトップ10入り。
白石蔵ノ介はニヶ月連続のアルバムリリースを実現。「Medicine or…?」はオリコン週間ランキングで10位。「POISON」は同チャート初登場6位を記録し、テニプリキャラソン史上で最も高い記録となりました。
声優さん自身への注目度が高い近年のアニメ業界の傾向も相乗し、アニメとともにキャソンも作品を語るためには欠かせない存在となりつつあります。
もちろん、テニプリより以前にもキャラソンは存在していましたが、テニプリのキャラソンの活発さは、キャラソンの存在感や知名度を向上させるものだったと考えられ、オリコンチャート上位の記録はアニメ界において革命的でした。

(その3に続く)
(あにぶ編集部/Co.)