【小学時代のトラウマ】「三角食べ」は現在学校で指導されていない
熱心な指導者に「三角食べ」を強要され、残すどころか順番さえ間違うと体罰も……そんな学校給食の思い出ありますよね。しかし現在学校では「三角食べ」は指導されていないのだそうです。
ラーメン屋で発見!反「三角食べ」

いきなり話題が飛びますが、こちらはドカ盛り肉盛りで有名なラーメンチェーン「野郎ラーメン」。今回の記事のきっかけは、このお店。
「野郎ラーメン」でラーメンを注文した私の目の前に、こんなものがありました。

ラーメンです。
……すいません、そうじゃありません。ラーメンの奥のPOPです。よく見てください。
”太りにくいラーメンの食べ方”

”食物繊維→タンパク質→炭水化物の順に食べ、血糖値を徐々に上げるのがポイント
(略)
焼き野菜→チャーシュー 味玉→麺の順番です!!”

ふむ、そうか……とこの「太りにくい食べ方」を実践しようと試みてみましたが、身に染み付いた「三角食べ」の習慣が、第一段階の野菜だけ食べる事にさえ飽き、麺が食べたくて食べたくて仕方がなくなっている。ムリムリ、そんな食べ方。やっぱり「三角食べ」しないと食べた気がしない。
染み付いてしまっている「三角食べ」
主食とおかず、そして汁物を順番に食べる「三角食べ」。逆におかずならおかず、汁なら汁と順番に片付けていく食べ方は「ばっかり食べ」と言って、食事のマナー違反だという指導をされました。
でも、じゃあ、コース料理や懐石料理はどうなんだと。あれは一品一品出て来るから三角食べ出来ないじゃないか。そんな疑問を持ちつつも、普段食べる食事はそんな豪勢なものじゃありませんからね。やはり身についた三角食べ。例えば「幕の内弁当」などは、俵状にまとまったひとくち分の白米を、数々のおかずとどうバランス良く消費するか。その組み合わせを考えつつ食べ進める。そんな楽しみを私は日々実践しています。
ところが……
「三角食べ」とは
三角食べ(さんかくたべ)とは、和食を食べるときに飯と味噌汁とおかずを“順序よく食べる”方法のことである。
もともと、1970年代頃、日本の一部の学校における給食の指導で広められた言葉である。“和食をおいしく味わうため”として指導が行われたが、過度の管理教育につながった。そのため、現在では、ご飯とおかずを順番にバランスよく食べることは推奨されるものの、「三角食べ」として指導されることはほとんどない。
出典: Wikipedia
「指導されることはほとんどない」……? なんだって…………!?
「三角食べ」を指導しないソースはどこか
Wikipediaの文面だし、指導されていない事に関してはソースがありません。なので筆者の友人・知人に訊いてみたところ、身の回りのごく小さな例ですが、
・東京都の公立小中学
・埼玉県の公立小中学
では、実際「三角食べを指導していない」との証言を得ました。
(加えて、嫌いなものは無理に食べさせず「いただきます」後に鍋に戻していい、という話も聞きましたが、今回はこの件に関しては触れません。好き嫌いがある子が圧迫強要されていたかつての給食ハラスメント、一体なんだったのか……)
が、ネット上に散見する「三角食べ」に関する話題は、むしろ「三角食べ」の必要性を語ります。
「三角食べ」推奨派の意見
三角食べとは、並んだ料理を均等に、少しずつ食べていくことです。ごはん、おかず、汁を順序良く食べると、お箸が三角形に動くことから、「三角食べ」と呼ばれているんですね。
(略)
三角食べで、ごはんやおかずを順番に食べることによって、口の中で料理を混ぜ合わせることができます。つまり、味付けの濃さを調節することができるのです。こうすることで、知らないうちに味の深みや幅を広げていくことができ、時間をかけてしっかり噛むことで消化の働きを助けるとも言われています。
「ばっかり食べ」とは、その言葉の通り、おかずやご飯を一品ずつ食べ、食べ終わるとまた次のおかずをを食べる…というひとつのものばっかりを食べる食べ方のことです。いわゆる三角食べとは違う食べ方を指します。
(略)
ごはんとおかずを口の中で混ぜながら食べることを「口中調味」と言います。おかずと一緒に食べるごはんの量を減らせば、味は濃くなりますし、逆にごはんの量を増やせば味を薄くすることができます。つまり、ごはんを間にはさんで、自分で口の中で味付けをしているわけです。私達はこういった食べ方をすることで、知らないうちに味の深みや幅を広げているのです。
出典: 日本の食文化の危機?! ばっかり食べ|健康の診断サイト カラダカラ
”三角食べを指導すべき”という論点は今もある。ひとつひとつ片付けていく「ばっかり食べ」は食文化の危機とも言われている。
しかし私はこう考えます。あくまで「三角食べ」と呼ばれているルールは、和食(=主食が白米)に通用するルール。上記Wikipediaでもこう書いてありました。
「“和食をおいしく味わうため”として指導が行われた」
かつてパンと牛乳がメインだった給食では、あくまで三角食べというルールを学ぶだけで、ルールを当てはめる食べ物(洋食)は完全にとんちんかんなものだったのでは?
結果的に「三角食べ」を学んだ私は、その後どんな食事をしようとも、主食とおかずのバランス・順番を考えて食事ペースを配分しますが、牛乳だけは、ごはんと合わないと思いますね。
給食に牛乳は合わない!
最近こんなニュースがありました。
三条市では平成20年度から、給食で毎日、ごはんを提供する「完全米飯給食」を実施してきました。
こうしたなか、今年(2014年)12月から4か月間、給食に牛乳を出すのを試験的にやめることを決めたのです。
その理由を市長に尋ねると…。
新潟 三条市 国定勇人市長
「子どもたちや保護者の方々から、『ごはんと牛乳は合わないのでは』との声、少なからずずっと聞かされていた。
大人も、ごはん食を食べるときに、牛乳をいっしょに飲むことはあまりない。」
このニュースは、完全に給食を米飯体制とした新潟県三条市での事。アラフォーである筆者の世代で、やっと米飯給食が導入されて来た頃合いではないでしょうか。
その当時でさえ、私は「牛乳とごはんは合わない」と思っていましたし、現在もそうです。
しかしパンなら?
パンや洋食メインだったかつての給食であれば、牛乳は栄養学的な側面以外でも、きっと「合う」飲み物だったはず。しかし給食のメニューとして「和食」が見直されている昨今、特に上記ニュースで言えば「完全米飯給食」を実施しようものなら、そこに牛乳は異質なものとなる。
「三角食べ」必要? 不要?
牛乳は子どもに必要な栄養素だから、学校給食の牛乳は酪農の重要な顧客だから、という論点でこのニュースは批判的に語られる事が多いようですが、私は「完全米飯給食」をおいしくいただく、という観点においては牛乳は必ずしも必要なものとは思いません。和食に合わないから。(私の主観ですが、同意する方は多いと思います。)
そこで再び「三角食べ」についてですが、上で紹介した「カラダカラ」から、別の箇所を引用します。
でも実は、この「三角食べ」をしているのは、日本人だけ。欧米人はこのような食べ方をしません。例えば、わかりやすいのが丼もの。日本人はだいたい、具とごはんを一緒に食べていくので同時に食べ終わりますが、欧米人は、具とごはんを一緒に食べることができないので、先に具だけがなくなり、後から米だけを食べるそうです。
出典: 日本の食文化の危機?! ばっかり食べ|健康の診断サイト カラダカラ
「完全米飯給食」であれば、牛乳のあり無しはまた別として、日本人の和食文化・食生活・味覚の発達のためには「三角食べ」の指導も理にかなったもの。
私自身が集めた証言でも、現在は学校で指導されていない「三角食べ」。「米飯給食」の流れがある今こそ、改めて大事なものになりそうな気がするのですが……

ただし、ダイエットが必要な大人は、野菜を先に「ばっかり食べ」でいいと思う。