説得力のある文章を書けるようになる“200字メソッド”とは? (2/2ページ)
それは、後者の回答が「野球」というスポーツと対比され、特徴の違いが表現されているからだ。もちろんこれに肉付けをすれば、より「分かっている」と言える文章表現になる。
この「対比関係」は、本書で提唱されている「ふくしま式200字メソッド」の根幹だ。「分かってもらう」ためには、一見類似した物事の間にある「違い」を強調・明示し、両者を「分けて」示す必要がある。
これは私たちが普段、意思決定をする上で無意識に行っている思考プロセスであり、文章の書き方がそのまま思考の仕方につながっていることが分かるだろう。
■型を覚えて200文字で訓練をする
ここまでは「ふくしま式200字メソッド」の基礎的な考え方を説明した。
では、いよいよ「ふくしま式200字メソッド」の全貌を明かそう。そのメソッドは以下のような文章の「型」である。
( ア )は、〔 1 〕(な)ため、〈 A 〉である。
しかし、( イ )は、〔 2 〕(な)ため、〈 B 〉である。
だから、( ア )よりも( イ )のほうが〈 C 〉であると言える。
文章はおおまかに「根拠」→「結論」と流れていく。この型の場合、前2行が「根拠」部分であり、後1行が「結論」となる。そして、その「根拠」の部分で対比を行う。アには「野球」、イには「サッカー」といった具合だ。
この型の心臓部は「ア」を否定し、「イ」を肯定するという対比の部分。ここさえちゃんと押さえていれば、感想、意見、主張などを含む文章であれば、いくらでも書くことができると著者は述べる。
本書はこの「型」を基本として、文章の質を高めるための技術を教えてくれる。もちろん、「味のある文章」「個性的な文章」を書くことだって可能になる。また、最初は200字からのスタートだが、長い文章にも対応できるようになっている。
子どもに文章の書き方を教えるために読んでみてもいいのだろうが、それだけではもったいない。自分自身も「型」を身に付け、仕事にプライベートに活用してみてはいかがだろうか。きっと役に立つはずだ。
(新刊JP編集部)