成熟企業が儲かる方法は、ビジネスの「抽象化」にあり (2/2ページ)
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その発想はなかった
だからと言って何もしなければ昨今ニュースに流れるように「合併」か「消滅」が待ち受けているだけなのです。
このような厳しい環境の中、大垣共立銀行は「銀行」を抽象化しました。
「銀行業=サービス業」と位置付けたのです。
そして、次のような戦略を実行しました。
・入り口に雑誌が並ぶコンビニのような店構え
→ 雑誌は本当に販売されています。気軽に入りやすくなりますね。
・ドライブスルー併設型店舗
→ 地方は車が必須。買い物ついでに銀行へ立ち寄ることができます。
・ATMは年中無休に
→ まるでコンビニですね。仕事が終わる時間が遅い人でも利用できます。
・高齢者の多い地域を回る「移動式ATM」車両
→ 過疎地域に住む足の悪いお年寄りも利用が可能です。
・行員をテレビ局やコンビニ、スーパーなどに2年間派遣し、サービス業感覚を
身に着けさせる。
→ 接客能力が向上し、銀行員の“硬いイメージ”を払しょくできます。
・ 地方銀行初の女性の支店長
→ 女性客が入りやすく、気軽に相談できる銀行になります。
いかがですか。
まさに“サービス業”です。もはや銀行?と思えない業務形態です。
この結果、大垣共立銀行はこの10年間で個人客数を13万人、預金残高を8,000
億円も増やすことに成功!
日本経済新聞が発表する全国の銀行ランキングの顧客満足度は地方銀行トップ、
全国でも4位。(2014年時点)。
しかも銀行ランキングトップ10に10年連続で入り続けています。
抽象化だけで終わっては何の意味もありません。
一旦抽象化したら、今度は「具体化」する必要があります。
具体的に何をするのか。その内容が抽象化したコンセプトから外れないように考えることが大切です。
この大垣共立銀行の場合、“サービス業”から外れるような、たとえば「保険商品の売り込み」などを決して前面的に実施しません。
「抽象化」が戦いの場を広げてくれるのです。
「競合も多いし、だんだん儲かりにくくなってきた・・・・・」
自社および業界が成熟してしまった、そう思ったならばぜひ自社の位置づけを
「抽象化」してみて下さい。
抽象化することで、「戦える場所」が広がるはずです。
ぜひ、大きな視点でとらえ、新たな売上と利益を勝ち取ってください!