現代まで続く日本神話の堪能!『神様はじめました』 (2/2ページ)
先に述べた山崎バニラの話術も絶妙だが、小難しい古事記の世界を知らなくても、その間の取り方、画の見せ方、エピソードの組み込み方により、肩肘張らずとも素直にキャラクター同士のやりとりを楽しむことができる。難しいことを考えずとも、一話見れば「あ、こいつはこの子が好きなのか」など、キャラの人間関係を一発で把握することができる。実はこれ、何も知らない視聴者が「考えて理解する間」を、全部把握している作り手が、奢ることなくしっかり把握していないとできないことなので、なかなか希少な技術なのですよ。
■日本の宗教は仏教じゃない、神道だよ!!
日々なにかと宗教問題が取り沙汰される中、日本伝統の宗教は仏教だとか、いやいや日本は無宗教だとかお考えの方も多いだろう。
実は日本のもともとの宗教は、この神はじでも題材に使われている「神道」。耳慣れないかもしれないが、神道の神々は古事記で言う神代の時代に生まれ、日本各地に根付き八百万の神々となり、現代に至るまで天皇陛下が日本国民を護るため信仰し続けているのがその神道。我々が死者を祀るため拝んでいる仏壇は、ずっと後からインドから取り入れられた宗教なのである。
筆者個人の考えではあるが、今の日本人があまりにも自国の先行きに無関心なのは、科学の発展により目に見えないもの、つまり、信仰を忘れてしまったからではないかと思う。もう一度、神道に目を向けて、神道の神々がどれだけ日本を育んできたのか、この「神はじ」をとっかかりとして学んでみてはいかがだろう。そして、もう一度、この日本という国を見つめなおしてみていただきたい。