失敗から学ぶ『人間力』堀尾正明(フリーキャスター) (2/3ページ)

日刊大衆

それが楽しくて。ただ、喋りすぎていたようで、3時間の番組なのに、4曲しか曲が流れないって、リスナーからクレームが来ました。で、次の週に、3時間曲を流して、それをBGMに喋ったんです。そしたら、今度はちゃんと曲を聞かせろって苦情がきましたね。

本当に自由な番組で、そこで喋る力はかなり鍛えられました。その後、東京に異動となって、生放送番組の『スタジオパークからこんにちは』を担当することになったんですが、そこでもトラブルですよ。

役者の石立鉄男さんにご出演頂いたんです。番組前半は、過去の作品の話で盛り上がっていましたが、グルメコーナーになり、スタジオに収穫されたばかりのジャガイモがホカホカに茹でられ、イクラやバターが載せられて出てきた時に……。中継で生産者の農家さんともつながっていて、まぁお決まりなわけじゃないですか。ゲストがおいしいですねって言うのは。でも、石立さんはまじーな、コレって。もう、真っ青。

慌てて、こういう時のゲストってやっぱりひと言、お褒めの言葉を頂けないですかと聞くと、石立さんはまずいものをまずいと言っちゃいけねーのかよと言うので、わかりました。イモだけ食べてください。とにかくゲストはおいしいと褒めなければダメなんですとまで言ってしまいましたね(笑)。
イモだけだったら、まあまあかってことで、はい、生のおイモは気に入ってますよ~と中継先に話をふったら、中継先の女性アナウンサーが真っ青になって突っ立っていましたね(笑)。
もう、番組終了後はクレームの嵐。9割は、怒っているんですが、1割はよくぞ、石立さん本音で言った! って声もありましたね(笑)。

そんなこんなで、当初はすぐにでも辞めようと思っていたアナウンサーという仕事ですが、気がつけば34年。管理職にならなければならない年齢になったのですが、まだまだ現場で仕事をしたいと思い、NHKを退局して、フリーでやっています。おしゃべりの底力を信じて。

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