神奈川県内に遺跡のように残る「ともしびゾーン」の行方を追う (3/3ページ)
標識はゾーンの境界に設置されたため、数としてはもっと多い。
このうち警察が設置したのは補助標識。つまり「ここから」「ここまで」など文字だけのプレートだけ。「警戒標識」に区分される菱型のプレートや路面のプリントは、自治体が担当した。絵柄の色が微妙に異なっていたのは、どうやら設置者つまり自治体が別々だったことに起因しているようだ。
残念なことに、2006年のバリアフリー新法施行と入れ替わる形で「ともしびゾーン」は廃止されてしまった。
「警察が設置したものは見つけ次第撤去し、もうほとんどないはずです。自治体分は管轄外なので、全自治体に問い合わせてみないと残存数は分からないですね」(神奈川県警の担当者)ともしびゾーンが廃止されたいま、神奈川独自の標識はない。ということは――。「ともしびゾーン」は、神奈川が交通行政で独自性を発揮した貴重な遺跡といえそうだ。まだ残っている標識などを見つけたときには、先人たちの取り組みに思いを馳せてあげたい。