兵士ではなく家政婦を操作する戦争のゲーム『SUNSET』 (2/4ページ)
しかし、このアパートの美しさはアートデザインにもあります。
タスクをこなすためにただ掃除することもできますが、詮索するリスクを冒すと物語が見えてきます。雇い主が紛争に関わっているのは明らか。少なくとも、機密書類や戦略的な場所が記された地図が見つかります。
これは一体どういうことなのか? プレイヤーが関与できない部分がこのゲームの魅力です。全ては家政婦の企て。
しかし、あからさまにわかるという訳ではありません。たいていは背景に存在し、注意していないと見逃してしまうこともあります。ラジオをつけると、なぜ背景に撃ちあう音が聞こえるのかについて語られる、スペイン語の声が聞こえます。これはいい演出ですが、多くのプレイヤーは理解できないかもしれません。
まずこのゲームが受ける印象は、プレイヤーは聖域にいる、なにも悪いことは起こりえない、といった感覚。しかし、それは間違いです。
プレイヤーは紛争地域の真ん中にあるアパートで働く家政婦なわけですが、危険な部分は全て無視して、暖炉の側にぼーっと座っている事もできます。音楽を流して、アパートのアートを満喫してください。リラックスしてね。

リラックスに最適そうな空間
しかし、それは所詮見せかけ。家政婦が銃を持って街中を走るわけではありませんが、戦争は確かに起きています。
プレビュービルドの中で一度、遠くで巨大な爆発があり、自分が安全かどうか考えてしまいました。それでも自分にできるのは、地平線に見える煙を見つめることくらい。自分の弱さを認識する瞬間です。