そのおかしな敬語、子どもが聞いてますよ!日常使うのに「間違いがち」な敬語5選
道に迷ったので、ケーキ屋の店員さんに「●●の行き方教えて下さい」と聞きました。すると「私、ご存知ないです」という返答。先方は間違っていることに全く気が付いていない模様。これってちょっと恥ずかしいですよね。
敬語の使い方ってとっても難しいですが、子どもが正しい敬語を話せるようになるかは親や大人にかかっているんです。そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が日常シーンで“意外と間違いがちな敬語”についてお話しします。
■敬語って難しい
道を聞かれたとき「知りません」ではぶっきらぼうです。「存じません」とか「存じ上げません」と答えると何だか品よく見えますよね。これは自分をへりくだる“謙譲語”だから。
けれども、ここに「御(ご)」を付けてたら相手を敬う“尊敬語”に変わってしまうのです。だから「自分が知らない」ことを「私はご存知ないんです」は間違った使い方。
先生とママの会話でも、先生に向かって「先生が申されました先ほどの……」と口から出てしまいました。
これも誤りです。先生は自分より目上の人。だから尊敬語を使わなくてはなりません。「申す」は自分を謙る「謙譲語」だから、目上の人の行為に付けるのはNGです。
■言いがちだけど間違っている敬語5つ
1)先生が申されました
→先生がおっしゃいました
(理由)謙譲語を目上の相手の動作に使っているから×。
2)おっしゃっておりました
→おっしゃいました
(理由)目上の人の動作に尊敬語(おっしゃる)と謙譲語(おる)をまぜているから×。
3)おっしゃられました
→おっしゃいました
(理由)二重敬語(一つの文章に2つ以上敬語を使っている)ので×。「お越しになりました」「いらっしゃいました」「何を召し上がりますか」などでも間違いがち。
4)お客様が来られています
→お客様がいらっしゃいました、お客様がお見えです
(理由)完全な誤りではないが「いらっしゃる・お見え」の言葉があるのに何でも「れる・られる」で尊敬語にしてしまうのは幼い印象を与えてしまうかも。
5)鈴木様がおっしゃったことは担当者にお伝えしておきます
→鈴木様がおっしゃったことは担当者に申し伝えます
(理由)「担当者にお伝えする」は目上の鈴木様を担当者より下に見ていることになり失礼にあたる。「申し伝える」という謙譲語が適切でしょう。
敬語はご存じのとおり「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3種類。相手と自分との関係性により使い分けなくてはなりません。
■大人が「正しく使っている」ことで子どもも覚える
“です・ます調”はほっておいても話せるようになります。「先生、鉛筆貸して」と言っていた幼児が小学3年生くらいになると「先生、鉛筆貸してください」と言えるようになってきます。
けれども「先生、鉛筆を貸して下さいますか」「先生、鉛筆を貸して頂けますか」と言える子は一部です。
敬語は母国語の一つ。理屈ではなく周りの“大人が正しく使っていれば”子どもは自然に使えるようになります。
ですから、子どもの前ではせめて次のように言ってみましょう。
×園長先生は今日、幼稚園にいたの?
○園長先生は今日、幼稚園にいらした?
ここで注意点が一つ。子ども自身に使わせることを強要はしないこと。「園長先生いたよ」と言っても言い直しをさせる必要はありません。子どもの話す言葉にいちいち注意すると話すこと自体に臆病になってしまいます。“耳にしているだけ”で十分です。
いかがでしたか。
人に道を聞かれたとき思わず「私、ご存知ないんです」なんて口にしてしまうちょっと恥ずかしい人にならないために、ママの話す敬語、ちょっと意識してみてくださいね。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』