自分を「ダメ人間と思っている」人口率が高い国2位はアメリカ、1位は?
カウンセリングや講座などで「今の日本の子ども達は自己肯定感が低くなってしまっているんですよ」と話をすると「それはなぜですか?」「どのようなことが原因なのでしょうか?」と、質問を受けることがあります。
自己肯定感は、子どもの心の発達の土台になるものなので、とても大事なもの。これを危うい状況にしてしまうこと自体がとても危ういのです。
今日は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』の著者・佐藤めぐみが、“現代の子ども達の心の状態”と“自己肯定感を引き上げる工夫”についてお伝えします。
■諸外国と大差がついた日本の子どもの「自己肯定感」
『日本青少年研究所』が青少年について定期的に調査を行っていますが、2012年に実施された日本・アメリカ・中国・韓国の高校生約7,200人を対象にした調査結果は、今の子ども達の心の状態を浮き彫りにするものでした。
「私は他の人々に劣らず価値のある人間であると思うか?」という質問に対しては、「よくあてはまる」と答えた割合は、アメリカが46.1%、中国37.4%、韓国36.5%でした。それに対し、日本はわずか7.3%だったのです。
また、こんな問いもありました。
「自分はダメな人間だと思うか?」に対しては、「よくあてはまる」と答えた割合は、韓国が3.7%、中国11.5%、アメリカ19.45%と軒並み低めなのに対し、、日本は36.0%と突出する結果に。
このように、今の日本の子ども達は、諸外国の子ども達と比較しても、自己肯定感が著しく低いのです。
■日本人が自分を「ダメ人間」と思ってしまう理由は?
筆者は、この背景に現代の“競争社会”が絡んでいると考えています。
競争社会では、目指すレベルが高く設定されるので、子どもはどうしても否定されることが増えてしまいます。ドラえもんの出来杉くんのようであれば、何事も否定されることなく、スイスイと進んでいくことでしょう。でもあれはマンガの世界。
実際の競争社会では、子ども達は「できていない」とか「ダメだ」を数多く感じています。自己肯定感を育てるには“自分自身を肯定すること”が必要ですから、やはり評価の厳しい現代社会では子ども達は苦しいのです。
そんな現代での自己肯定感アップは、“ほめ方と叱り方”に工夫をするのがおすすめです。
■点数での価値づけは止めよう
競争にさらされている今の社会は、とかく人を出来不出来で判断しがちなところがあります。子どもも同様で、できればいい子、できないとダメな子、のような烙印を押されがち。
本来は、その子の価値はそのような基準で計られるべきではないと気づきつつも、いざ競争となると、点数で判断してまう場面が多々あるのが現状です。
なので、大人は子ども達をほめるとき、叱るときに、その子の“デキ”ばかりに着目しないよう気をつけることはとても大切。
子ども達は心のないロボットではありません。点数でその子の良し悪しを判断してしまうと、子ども達の大切な自己肯定感は簡単に壊れてしまいます。そういう意味でも、現代社会で子育てするママは“これまでにはないケア”が必要なのですね。
自己肯定感の育みは0歳からスタートしています。小さい頃から、自己肯定感を育むほめ方、叱り方を心がけていきましょう。
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【参考】
※ 日本青少年研究所 ‐ 高校生の生活意識と留学に関する調査
【著者略歴】
※ 佐藤めぐみ・・・心理学がベースのポジティブ子育て『プラス思考育児メソッド』でママをサポートする『ポジカフェ』主宰。
ママ向けストレス診断、悩み相談、叱り方教室 『ポジカリ講座』 など育児コンサルタントとして活動中。著書は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』(あさ出版)、『叱るときのイライラがなくなる! 子育て心理学のプロ 佐藤めぐみの「ポジカリ」メソッド』 (All About Books)[Kindle版]など。