“東洋の魔女”以来、12年ぶりの金獲得の裏には? (2/2ページ)
軌道の似たトスが2種類あれば、相手は、どの選手がスパイクを撃つのか予測が難しい。打倒・ソ連の"絶対的武器"として首脳陣は大いに期待していた。
連日、セッター・松田とエースアタッカー・白井を中心に血の滲むような練習が繰り返され、この攻撃を、誰もがブロックできないレベルにまで高めた。
さて、五輪の大舞台。ハンガリー、ペルー、カナダ、韓国をすべて3-0で撃破した日本は、いよいよ7月30日、宿敵・ソ連と決勝戦で相まみえる。
立ち上がりこそ、ソ連がポイントを先取したが、高柳昌子のスパイクで7-7に追いつくと、白井の"ひかり攻撃"が面白いように決まり始め、ソ連はなす術もない。第1セット15-7、第2セット15-8。第3セットも勢いは変わらず、一気に10点を奪った日本に対し、ソ連が1点を返したときには"同情の拍手"が起きるほど、ソ連は弱っていた。最後に白井のスパイクがとどめを刺し、日本の勝利が決まった。
日本チームが編み出した画期的な秘技"ひかり攻撃"。その威力が見事に証明された勝利でもあった。こうした特殊技は当時の日本のお家芸であり、五輪での活躍の原動力となっていた。