青春の葛藤を斬新な映像表現で描く意欲作『惡の華』 (2/2ページ)
「ハナガサイタヨ」
佐伯はそうした春日を見て、ついに隠していた自分をさらけ出します。それは天使か、堕天使か・・・。アニメは、そうした中学校時代の途中で終わります。2期は果たしてあるのでしょうか?
■ロトスコープという斬新な表現手法
この作品は通常のアニメ作画ではありません。「ロトスコープ」という手法が使われています。『蟲師』シリーズなどを手掛けた、監督の長濱博史さんがこだわった手法で、まず通常のドラマのように実際の人物でシーンを撮影して、それをもとにトレースを行い、肉付けを行っていくやり方です。通常のアニメのデザインとは異なるものになり、原作の絵とも違うため、放送時には賛否ありましたが、人物の細かい表情やシーンの深みなどがこれによって表現されています。春日役の声優の植田慎一郎さんは、ロトスコープの撮影シーンでも春日を演じられています。まさに春日高男そのものになって画面を作り上げているのです。好みはあるのかもしれませんが、この手法がどんなものなのか、是非一度見ていただければと思います。内容については非常に興味深く考えさせられるもので面白いですよ!
(あにぶ編集部/リンドウ)