真相はどこに? 自殺者を生んだ「新宿署痴漢冤罪事件」の行方 (2/2ページ)
訴えによると、原田さんは新宿駅構内のホームに登ろう階段を上っていたところ、突然殴られた。喧嘩となったが、自らの携帯電話から110番通報した。警察官が現場に到着した後、新宿署に任意同行で連行された。信助さんは喧嘩(相互暴行)の当事者として事情聴取を受けていると思っていた。
しかし、新宿署に連行されたとき、理由が「痴漢の容疑」ということがわかる。しかも朝まで長時間、取り調べが行なわれた。駅構内で暴行され、信助さんは頭を打っていた可能性があるが治療されなかった。
翌11日午前4時ごろ、署員から「もう帰っていいですから」と言われ、原田さんはどうして痴漢に疑われたのか? をわからないままでいた。始発まで待っていたのか、午前5時45分頃、新宿署を出る。疲れ果て、悩んでいた信助さんは午前6時40分頃、東西線早稲田駅の線路に落下。電車にひかれてしまった。自殺と思われている。
写真は原田さんが書いていたノート。「話が合わないんだよ。どうなっちゃったんだ」などと書かれている。
Written Photo by 渋井哲也