現役ママFPがお答えします!「結婚・出産って何月にするのが一番お得?」
結婚式は「○月にあげたい」と本人達がイメージする結婚式にあった日取りで挙げる人が多いと思います。でも、妊娠や出産の時期はそう計画通りにはいきません。子どもは天からの授かりものであり、いつどのタイミングで妊娠できるかは誰にも予測できないからです。
こうしたことからも、結婚や出産の時期を損得で捉える人は少ないはずですが、あえて家計に視点をあてて考えてみると、結婚や出産のベストな時期というのも見えてきます。
そこで今日は、ファイナンシャルプランナーの筆者が結婚や出産の時期で差が出るマネー事情についてお話したいと思います。
■寿退職するなら1月より12月がお得なワケ
結婚して仕事を辞めるなら1月より12月がお得ということをご存じですか?
所得税や住民税といった税金は、結婚が年内か年明けかで大きく変わることがあります。12月31日時点で配偶者の扶養家族になっていれば、その年に所得税38万円、住民税33万円の扶養控除を受けられるからです。1日ちがいの1月1日に入籍すると、1年分控除が遅れてしまいます。
では、扶養控除1年分でいったいいくらお得になるのでしょう?
たとえば所得税の税率が10%の人のなら3.8万円、また翌年に払う住民税も3.3万円程少なくなります。
両方を合わせると7万円程になりますので家計に与えるメリットは案外大きいですね。
■「早生まれ」の子どもは二重に損!?
一方出産はいつがお得なのでしょうか?
勘違いしがちなのが15歳までの年少扶養控除です。実は子ども手当ができた時に廃止されています。その代りに中学3年生まで児童手当が支給されるようになりました。
ところが、子どもが親の扶養家族になれるのは12月31日時点で16歳以上になった時。早生まれの子は高校1年生の12月31日時点では15歳であるため、扶養控除を受けることができません。さらに高校生なので児童手当ももらえません。
そのうえ、児童手当をもらえる期間が3月生まれは4月生まれと比べると11か月も少なく、支給額も総額で11万円少なくなってしまいます。
こう考えた場合は、早生まれの子は、税金面からも手当の面からも損した気分になりますね。
■職場復帰するママは、保育園対策を入念に!
出産後も働き続けるママにとって最も重要なのは保育園探し。
育児休暇は子どもが1歳になるまでですが、保育園が見つからなければ1歳半まで延長することができます。
しかし、現実には認可保育園なら4月に0歳児クラスで入園させないと狭き門になってしまいます。また、0歳児クラスは入園時点で月齢が5カ月とか6カ月になっていることが条件の場合もあり、逆算すると9月、10月には生まれていないと不利になる可能性があります。
もし認可保育園に入園できなかった場合、無認可保育園は所得に関わらず一律の保育料となっているため、多くて7~8万円程の差がでることも。認証保育園でも自治体の補助額に差はあれど、認可保育園に比べれば1~3万円高くなるとされています。
そのためにも、認可保育園に入れることはその後の家計に大きな影響を及ぼします。
いかがでしたか?
以上のことから、結婚はお正月をまたがず12月中に、出産は予定日より遅れることも考えると、4月下旬から9月ごろまでが家計的にはお得と言えるかもしれません。
但し、最初にお伝えした通り、実際のところは結婚も出産もタイミング!
損得を考えるあまりに一番大切なものを逃さないことの方がなにより大切です。何月に生まれても子どもは何物にも代えがたいほどかわいいもの。
今日お伝えした情報を一つの参考としてもちつつ、あなたなりの結婚・出産期を幸せに過ごしてくださいね!
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【著者略歴】
※ 有田美津子・・・ファイナンシャル・プランナー。7年間の専業子育て主婦を経験後、住宅販売・損保会社・都市銀行の住宅ローン窓口を経て独立。自身の仕事と生活体験を大事に子育てママを応援するFP。社会人となった一男一女の母。近著・監修:『トクする住宅ローンはこう借りる』(自由国民社) 出演メディア:BSジャパン、日本テレビ、LEE、週刊朝日、東洋経済新報社ほか多数。