UAE(アラブ首長国連邦)に移住するということ 〈ビザ・エミレーツID取得編〉
アッサラーム・アレイクム! こんにちは。ジュメイラです。 前回、移住した経緯や現地での仕事の探し方などをご紹介しました。今回は、仕事が決まってからバタバタと手続きをする就労ビザ(もしくは住居ビザ)の取得と、UAE在住者なら国籍を問わず、全員が常時携帯しなければならないエミレーツIDの取得をどのようにしたか、ご紹介したいと思います。 かなりマニアックな内容ですが、良かったら「海外で仕事したり住むのって、こういう手続きが必要なんだ~」と思って読んでいただければ幸いです。 尚、この記事は以前の記憶を掘り起こして書いているので、書き漏れや変更事項があるかもしれません。もし、必要な手続きがある場合は、必要なサイトのホームページやUAE大使館で確認するなど改めて調べてみて下さいね。
日本のパスポートは、無条件で1カ月のUAE観光が可

まずは、パスポートでUAEに入国します。
日本のパスポートがあれば、何もしなくても観光ビザが付いているので、パスポート一枚で1カ月のUAE滞在ができます。もし、滞在を延長したい場合は、手数料を払えば30日間の滞在延長が可能。仕事の場合は、商用ビザの申請が必要です。
上記の写真は、UAEの出入国審査のゲートで押されるスタンプです。青(入国)と緑(出国)の楕円のスタンプが1カ月以内の渡航で押印されます。1カ月延長すると、上記写真の楕円スタンプの間にある長方形のスタンプが別に押されます。
この滞在延長のスタンプは、居住ビザ申請中に手続きしたときのものです。
就労ビザや居住ビザは、また違う手続きが必要になります。
取得までに時間がかかる就労ビザ・居住ビザ

ビザができるまで、2カ月近くはかかったでしょうか…?とにかく、国民の祝日の時期に申請が重なると、役所や国の機関はほとんど機能しなくなります。たった一日の祝日なのに、UAEでは前後一週間かけてお祭りモードに突入します。ラマダンの時期は、丸1カ月間仕事をしている風ではないので、何の進展も期待できません。そのため、遅くても一週間後には物事が進展する日本に居る時よりもだいぶ忍耐強く、気長に待てるようになった気がします。
写真を載せておきながら、ぼかした部分ばかりで恐縮ですが、居住ビザには顏写真や生年月日、パスポート番号、職業、このビザの有効期限などが記載されています。職業は、私の場合は主婦になります。
さらに時間がかかるエミレーツIDの取得

ビザ取得には、事前に健康診断が必要になります。また、同時進行で、エミレーツIDの発行も申請しておきます。
ビザの手続きは会社がやってくれますが、健康診断とID発行は、自分自身が所定のID作成センターに行き、同センター内にある病院での健康診断を受けなければなりません。健康診断の検査項目は、血液検査とX線検査の2つ。どうやら感染症を厳しく取り締まっているようです。
健康診断の結果は後日出るので、結果が出次第、ビザが発行されることになります。ビザとエミレーツIDの発行申請の費用(たしか両方合わせて1,500ディルハム/約49,000円)を支払い、顔写真と両手の指紋を取ります。エミレーツIDも後日、夫の会社に届きます。これもまた、届くまでに1カ月以上かかります…。
「…遅い!日本だったら1カ月もかからないのに…!」と思いますが、ここは日本ではないので、比較すること自体ナンセンス。日本と同じ価値観で過ごしているとストレスになるだけ。気長に、気長に…。インシャッラー…。
これらの登録が終わると、健康保険証の申請などもあるので、さらに日数を1カ月以上要します。は…果てしない…。
本当に安心してUAEの住人として認められるまで、なんだかんだで3カ月以上かかりました。
ほかのUAEビザ取得者の話では、「この手の申請で2~3か月もかかるなんておかしい。(夫の)会社の社員が手続きを怠っていたのでは?」という疑惑さえ出る始末。申請にかかる日数は、人によって異なるのかもしれません。
夫「就労ビザ」私「居住ビザ」、夫婦で違うビザの種類
移住が決まったら、はじめに着手するのが長期滞在が可能な就労ビザもしくは居住ビザの申請です。
日本企業もしくは現地企業で働く場合、指定された必要書類を提出すれば、会社の人事のスタッフが手続きを進めてくれます。夫はUAE企業に雇われているので「就労ビザ」が会社から支給されますが、私の場合は“夫がスポンサーになってUAE在住者になる”ので、「居住ビザ」の申請をします。家族なのに、ビザの形態が違うって、なんだか不思議です。日本企業の駐在員家族の場合は、もしかしたら違うのかもしれません。
「就労ビザ」が必要な夫は、①パスポートのコピー②大学卒業証明書③雇用主の外国人雇用許可証――の3点が必要だったのは覚えています。もしかしたら、ほかにも提出した書類はあるかもしれませんが…。一方、「居住ビザ」が必要な私の用意した書類は、①日本の戸籍謄本②英訳された戸籍謄本に公証役場、外務省、日本にあるUAE大使館の公印が押されたもの――の2点でした。
本来、UAEの居住ビザ申請時には、英訳した結婚証明書というものが必要らしいのですが、日本で結婚証明書というものはないので、二人の婚姻関係が記されている戸籍謄本の英訳した書類を代用します。
英訳した戸籍謄本は、自作でも大丈夫ですが、私は何をどうすればよいのかサッパリ分からなかったので、行政書士事務所に英訳の戸籍謄本作成や各役場への手続き代行をお願いしました。全部で総額4~5万円したのを覚えています。
3年後のビザ更新、あなおそろしや~
ビザ申請な書類を揃えて、申請までにかかった費用は約10万円。
時間もかかるし、正直、もうこんな面倒くさい思いはしたくないです…!
ビザの再申請は3年後。どういう書類が必要になるのか、また日本の結婚証明書が必要になるのか…?また数カ月も待たされるのか…?また一人10万円近くの出費…?とか、考えただけでも恐ろしいです。
実際、自分も主婦として家にいるだけではなく働きたい…と思います。ですが、この手続き、夫の会社に代行してもらって、時間もお金もかかるし。いろいろとかなり面倒くさかったのを覚えていて。万が一、自分がUAEで就職・退職を繰り返すことになったら、夫や夫の会社にも迷惑が掛かるのか…と思うと、就職に踏み切れず、今に至ります。
いずれにしても、3年後。自分たちがどうなっているのか?いろいろと先が見えず、恐ろしいです!
とはいえ、日本に居ても数年後のことなんて予測がつきませんが。