声優アワード特別賞今、最も注目される声優ユニット『Wake Up,Girls』一年半の軌跡 (2/3ページ)
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2014年
デビュー直後の彼女たちは素人目にみても、お世辞にも素晴らしいという出来栄えではない未完成のパフォーマンスだった。しかしその中からでも伝わってくる彼女たちなりの必死さや懸命さにはどこか心動かさるものを感じさせてくれた。
そして、1回目のイベントよりも2回目そして3回目と、手にとるようにわかる彼女たちのリアルタイムでの成長過程をファンが共に共有できる。そしてファンと共に作り上げるコンテンツであること。
それらが顕著に感じられたのは2014年夏の1stライブツアー、そしてアニメロサマーライブ2014だろう。
彼女たちにとって、最も過酷な夏になったであろう1日2回公演、全国3箇所を回るというすべてが初体験のステージだった1stライブツアー、その最初の大阪夜公演。
代表曲『タチアガレ』の中盤、声が掠れ涙で歌いあげることのできなかった青山のソロパートを支えたのは、ファンであるワグナーたちだった。
まさしく、ファンと共に寄り添い成長していくスタンスの本質が垣間見えた瞬間だった。そして史上最大のアニソンイベント、アニメロサマーライブではマイクトラブルを乗り越え1年間の活動の総決算となるような堂々としてパフォーマンスを披露してくれたのだ。
■WUGという物語が導く震災後の未来
今回の、声優アワード受賞のポイントの一つとなったのが復興応援活動を評価されたところである。
前述で述べたとおりWUGというプロジェクト自体が、アニメ監督である山本寛さんが震災を機に実際に被災地を訪れ、ボランティアなどをする中で自分にできることはないかと考え企画をされたもの。
アニメの作中では仙台を舞台に描いており、実際に声優さんが仙台でイベントが行ったりアニメ放映前に何度も舞台に訪れたりと、
結果として多くのファンが舞台となった仙台や石巻、気仙沼などにいわゆる聖地巡礼をするようになり、被災地への繋がりや架け橋をつくるきっかけとなった。