何が一番大事?親が「優先順位を間違えてはいけない」3つのケース
普段生活している中で、物事って時と場合によって優先順位が違ってくることがありますよね。
“街頭の交通整理係りの警察官が、川で溺れている人を見て見ぬ振りをして交通整理の時刻に遅刻しないように通り過ぎていった”という例え話があります。人の命と遅刻の優先順位を間違ってしまったケースです。
こんな大人にならないためにどうしたらよいのでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が“優先順位を間違ったしつけ”について、お話します。
■1:「のんびり」と「ルーズ」は違います
筆者が幼児教室の先生をしていた頃の経験です。毎回、10~15分遅刻してくる親子がいました。途中参加のため、バタンと開くドアの音で授業は中断してしまいます。
他の子の集中は阻害され、大変迷惑でした。更に授業の途中で入ってくるので、本人も出来上がった輪の中にとても入りづらい様子です。
そこで、保護者に「時間通りいらしてください」と注意をしたところ、
「余裕を持って家は出たのですが、教室までの道中、花が咲いていたり、虫がいると、寄り道したがるのです。感性を磨くことは大事だと思っているので、子どもの自由にさせています」とのお答えでした。
確かに感性を磨くために草花の観察は必要です。でも決められた時刻にスタートする習い事を“約束の時刻に遅れてもいい”と覚えさせてしまうことの方が問題です。
時間にルーズな大人に育ってしまう危険があります。
■2:時間を守れても、人として正しくない場合も
小学1年生の子が“5時までに家に帰る”という門限のルールがありました。
帰り道に目の前で3歳くらいの子が泣いています。迷子になったみたいです。でも、門限を破り母親に叱られるのが怖くて、見て見振りをして通り過ぎて行きました。
この場合は、門限に遅れても、迷子の子に声をかけてあげることが人として正しい対応ですね。子どもでも同じです。
時間を過ぎて帰ってきたら、すぐに叱ってはなりません。過ぎた理由を確認することが大切です。
■3:結局、何が正しいかはその人の価値観の中に
幼稚園のお受験会場に向かう時、目の前でお婆さんが倒れていました。ここで、救急車を呼んで介抱していたら面接時刻に遅れて不合格になってしまいます。
さて、あなたは倒れているお婆さんを助けないで、見て見ぬ振りをして面接会場に向かいますか?それとも不合格覚悟でお婆さんを助けますか?
とても難しい選択です。
入園するためにずっと続けていたお受験生活は子どもの人生がかかっています。今までの親子の努力を棒に振りたくはありません。でも、人として、親として、子どもの目の前で倒れている人を助けない態度を見せる訳にはいきません。
正解はその人の価値観の中にあります。そして、時と場合によりどちらを優先するか、その人の生き方が表れてきます。
もちろん、上記は仮の話。受験日は電車遅延することや想定外の事態を考え、かなり時間の余裕をもって家を出ることが大切です。
そうすればお婆さんのへの対応も十分可能で、幼稚園に電話して状況を説明したり、周りに助けを求めることも咄嗟に判断することができます。
いかがでしたか?
大人になって、正しい判断や物事の優先順位を決められるようになるのには、バランス感覚が大切になってきます。 様々な状況に応じて臨機応変に対応する親の姿を見て、正しい優先順位を決められる大人に育つのではないでしょうか。
まずは親が、しつけの優先順位を誤らないようにしましょうね。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』