かけっこで「ビリ」になりたがる!? 子どもに誤解をあたえる大人の間違った褒め方例3つ (2/3ページ)
単に遅く走ればいいのですから。
ちなみに、ボーリングやゴルフで最後から2番目に与えられるブービー賞はこの話に大きく関係しています。
ブービー賞は本来“弱者にもチャンスを与える”という目的でビリに与えられる賞でした。しかし、景品目当てにわざと最下位になろうとする人が続出したのです。それではゲームにならないので、今のような形になったそうです。
●ケース2「終わっても席を立たない子」
ある小学校のクラスでは、計算問題ができた子から教卓の前に並び、先生に〇をつけてもらうルールがありました。
「我先に!」と問題を解いて、競い合う子どもたちがいる横で、学力が低い子はなかなか並ぶことができません。
問題を終えて列を作っている子どもたちが私語をはじめたので、先生は「まだ頑張っている子がいるんだから、静かにしなさい」と叱りました。
すると、“頑張っている”ことを褒められたと感じた子は、それが嬉しかったのでしょう。問題をやり終えても最後まで席を立たなかったそうです。
●ケース3「一番汚い紙を取り合う子」
筆者は3、4歳児に授業をしているのですが、鉛筆を配ると必ず一番長い鉛筆を、プリントを配ると一番きれいなものをみんなが欲しがります。
短い鉛筆や、端が折れているプリントを嫌がり、きれいものを欲しがるのは人間の本能なんですね。
しかし、筆者が「お友達に綺麗なプリントを譲ることができる人がお兄さん、お姉さんなんだよ」と言うと、今度は汚い紙の奪い合いになったのです。
このように、人よりいいものを手に入れることよりも、人から認められることのほうが重要と考えることもあるのですね。
いかがでしたか?
たとえ子どもが周りと同じようにできなくても、失敗したとしても、マイナスの部分を受け入れることが大切なのではないでしょうか。
結果ではなく、努力している姿を認めることで、子どもはどんな状況でも自分を認められる大人に育っていくのです。