脳波をキャッチする“ネコミミ型”の新たなコミュニケーションツール|ニューロウェア (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

画用紙を猫耳の形に切って貼り付けてみた

 ロボットキット『Rapiro』を開発した機楽株式会社の石渡昌太氏にメカの開発を依頼、製作が始まった。

「最初、ヘッドギアにモーターが付いた状態で動かしてみたんですが、保留にしようかと思いましたね。まったく面白くない!」

 ヘッドホンのブリッジにモーターがついて回転しているだけである。技術的にどうこう以前に、それは面白いないだろう。

「石渡さんが、『試しに何かつけてみますか?』と画用紙を猫の耳の形に切って、貼り付けてみたんです。耳つけたら、全然違う! 衝撃を受けて。明らかに何かを検知して動いているんですよ」

 ところが実際の猫の耳を着けてみると、ものすごく難しい。ちょっとした位置や角度でまったく印象が変わる。ロボットがリアルになると気持ち悪くなるという不気味の谷ではないが、リアルさを出すと途端にチープに見えてしまうのだ。

 発表と同時に世界中から問い合わせが殺到、海外のイベントにも呼ばれ、熱狂的に受け入れられた。

「『necomimi』は最新技術ではありません。ハイエンドに注目したら、すごい値段になってしまう。逆にローエンドを見れば、性能は100分の1かもしれませんが、価格も100分の1です。最新技術がローエンドに降りてきたところで、安く製品を作る。スケールのインパクトが全然違う。ビジネス的には、安くなるか小さくなった時に新しい分野が立ち上がるチャンスなんです」

 加賀谷氏は、これからは機械が人間を迎える時代が来ると予感している。

「脳波によって機械をコントロールする、テレビのチャンネルを変えたりエアコンの温度を変えたりですね、それはみなさんやってきた。でもそうじゃないんじゃないか? ユーザーの脳波を機械がキャッチすることで、見たい番組を自動的に選び、最適な室温に調整してくれる」

スマフォと連動、集中するとスマフォの録画機能が働き、興味を持った対象を記録する『neurocam』
脳波の状態に合わせて、自動的に最適な音楽を選んで流す『mico』
家庭内のあらゆるものとコミュニケーションが可能になる不思議なデバイス『mononome』

 秘書や執事のように、言わずとも察して動く、気が利く機械というわけだ。変革は革命として始まるわけではない。小さな変革が無数に集まり、うねりとなって未来を切り開く。その変革のさざ波は、たしかにニューロウェアの取り組みから発信されている。

(取材・文/川口友万)

「脳波をキャッチする“ネコミミ型”の新たなコミュニケーションツール|ニューロウェア」のページです。デイリーニュースオンラインは、ベンチャービジネスガジェット連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る