カギとなるのはアレだった!アトピー性皮膚炎を引き起こす原因が解明される (2/2ページ)

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その結果、皮膚細菌巣がバランスを崩してCorynebacterium bovis(C.bovis)と呼ばれる細菌と黄色ブドウ球菌が異常に増えると皮膚炎を発症し、抗菌治療で皮膚細菌巣を正常化させてやれば皮膚炎が治癒することがわかった。つまりかたよった異常細菌巣がアトピー性皮膚炎の原因だとわかったのである。

原因がわかっていなかったため、従来アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド剤で炎症を抑えるという対処療法しかなかった。しかもステロイド剤は効きの強いものを長期間使うと副作用を起こすデメリットが少なからずある。

この研究ではマウスに2種類の抗生物質を長期間使っているが、この方法は腸内細菌への悪影響があるため、そのまま臨床の現場で人間のアトピー性皮膚炎の治療法としては推奨できるものではないという。しかし、原因が特定されたことで、新しいアトピー性皮膚炎の治療法が確立される可能性は大幅に高まったといえるだろう。

つい最近、喘息を引き起こすメカニズムが判明したという記事を書いたが、“アレルギー”のひとことで片付けられていた疾患が、より詳しく理解されるようになってきている。

アトピー性皮膚炎は、気管支喘息、食物アレルギー、花粉症などを合併しやすいという。腸内細菌の健康への影響は現在注目されている分野だが、皮膚表面の細菌も健康にさまざまな影響を与えているのかもしれない。細菌社会については、この先まだまだいろいろなことがわかっていきそうだ。

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