阿修羅原が教えてくれたマスコミの「うそ」。[プチ鹿島コラム] (2/4ページ)
今にして思えば「俺たちの『村』に新規(企業)が入って来るな」という、既得権益を守ろうとしたマスコミの狭量な振る舞いだったのだが……。
そんなことに私はまだ気づかないなか、SWSは東京ドームでビッグマッチを開催した。メインは天龍源一郎 vs ハルク・ホーガン(1991年)。
「週刊プロレスに酷評されているSWS」というイメージが抜けきらず、私はいちばん安い席のチケットを買った。ドームの二階席だ。それぐらい疑心暗鬼での観戦だったのである。
しかし!
実際に見たSWSは本当に面白かった。天龍とホーガンも名勝負だったが、興行の途中からSWSのレスラーの武骨で激しい戦いを見て認識をあらためた。なんたってドームの二階席までゴツゴツしたぶつかり合いの生音がハッキリ聞こえてきたのだから。
阿修羅原がキング・ハクらと「ゴツゴツしていた」のだ。なんだ、SWSに移籍してもすごいプロレスをやっているじゃないか。
私は「週刊プロレス」に騙されたと気づいた。利益がからむと専門誌でも平気で「うそ」をつくことを実体験したのだ(専門誌だからこそ、かもしれないが)。
とりあえず、確認できるものはできる限り自分の目で確認しよう、判断はそれからだ。そんな教訓を教えてくれたのがあの日のSWS勢のファイトだった。
以上、阿修羅原をめぐるマスコミ報道の思い出のエピソードでした。
原さんお疲れさまでした。
プチ鹿島PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。