「非課税」というやさしい言葉の裏側で...。NISAの罠? (2/2ページ)
以上が原則的な課税の考え方です。
ではNISAは...?
先ほどと同じ条件で、NISA口座投資をした場合にどのようになるか見てみましょう。
例.NISA口座でA株式を50万円、B株式を50万円で購入しました。
1.A株式が60万円へ値上がり! B株式も60万円へ値上がり!→差益の合計は20万円ですが、NISA口座は非課税なので、それがそのまま手取りになります。
つまり手取りは20万円ということになり、なんと特定口座のときより4万円も手取りが増えました!
→結論から言うと、特定口座と同じで税金はかかりません。
しかし考え方は異なり、差引ゼロなので税金はかからないのではなく、儲かった分は税金非課税、損した分も非課税。どちらの場合も課税がないので税金がかからない、という考え方になります。
...このサラッと出てきた「損した分も非課税」が最重要ポイントです。
3.A株式が40万円へ値下がり、B株式も40万円に値下がり→マイナス20万円の損となってしまいました
この場合、特定口座の場合は損失分の確定申告をすることで、翌年以降3年間の利益と相殺が可能でしたが、NISAの場合は非課税なのでこの取扱いもありません。
つまり、後日NISAではない特定口座で利益が出たり、同一年でも他の特定口座も持っていてそちらの口座では利益が出ていたような場合。特定口座だったら損失と相殺して節税できたのに! ということがあり得るのです。
考え方によりますが、株式投資をハイリスク・ハイリターンと捉えるならば、NISAはそれを加速する装置と思って良いでしょう。
得したら税金分までメリットが拡大、損したら税金への考慮は無いのでトコトン損するということになります。
非課税なので初心者にやさしいように見えますが、デメリットもきちんと理解し、間違いのないように利用しましょう!