普通のサラリーマンと結婚することが、いつからあなたの夢になりましたか?

みなさんには、理想の男性像はありますか?
「せめて普通に働いてくれたら、それで良いんだけど……」
いつからか理想の男性像をそんな風に語るようになってしまった方もいるのでは。
じつは、私もその一人。
理想の男性像が崩壊していった私の黒歴史をご覧ください。
すがりたかった

仕事はお給料のため。とはいえ、別にプライベートが充実しているわけでもない。
平日の予定は、婚活か習い事。
何かに夢中になりたいけれど、それが何か、今はまだわからない。
でも「まだまだ」って言っているうちに、そろそろ30歳になっちゃうんだけど……。

20代の私は、そんなモヤモヤとした毎日を送っていました。
恋も仕事も、何か歯車がしっくりハマっていないような、どこかズレた生活。
自分磨きと称して、消費を繰り返す日々に漠然とした不安が募りました。
年齢的に、そろそろ結婚を意識した男性と付き合わなくては!
そんな想いから「理想はサラリーマン」と決めて、合コン通いを繰り返した時期もあります。
安定した収入のある男性と付き合ったことのなかった私には、サラリーマンはとても魅力的な人種でしたから。

経済的に、誰かに寄りかかりたかったのかもしれません。
つまらない毎日を、誰かに変えて欲しかったのかもしれません。
誰にも自分の人生を委ねることなんてできないのに。
結局、サラリーマンとは結婚できませんでした。
わたしは本当に結婚したかったのか?

現代は男に限らず、女だってなかなか辛い時代です。
ゴールがあるのかないのかわからない社会人生活は、いつまで走り続ければいいのかわからず、道を見失ってしまいがち。
生活が充実していないときはもちろん、たとえ充実していたとしても、今のままでいいのだろうかという不安に駆られることもあります。
そして、こんな風に思い始めます。
この不安を解消するためには、やっぱり「結婚」するべきではないか、と。

結婚したら、婚活を終わらせられる。経済的にも安定する。
結婚したら、仕事も生活も一新できる。子どもができたら、きっと楽しいはず。
とにかく結婚したら、今のマンネリ化した生活を終わらせられる!
今まで結婚の見込みのない男ばかりに恋してきたけれど、これからは結婚できる男としか付き合わない! もう決めた!
だのに、結婚に心が躍らないのはなぜでしょう?
それは結婚はできるからするものじゃなくて、したいからするものだからでしょう。
「できる結婚」そんなもの、本当に欲しいでしょうか?
失ってよい理想と、失ってはいけない理想

冒頭に戻って、理想の男性の件。
幼いころは確かにあった理想の男性像。
でも、理想だと思っていたクラスで一番人気の男子は、じつは女にだらしがなくて二股をかけていたり、尊敬していた上司は後輩を口説いていたり、現実は理想像が幻想だったことを突きつけられる連続です。
そして理想を追いかけてるだけじゃダメなんだと悟るようになりました。
でもきっと、人生の理想像は見失ってはいけないのです。
理想というより、生きるうえで大切にしたい価値観のようなもの。
言い換えれば、それはあなたの正義です。
結婚相手の安定した収入が、一番大切な価値ではないことに、私は婚活を通して気づきました。
じゃあ、何が私の正義なのか。それを探すのが、人生なのでしょうね。

日本の女性が20〜30代で悩む人生観・恋愛観を平理以子(たいら・りいこ)さんが連載します。
第二話⇒【会社辞めたい】どうして「逃げること」は悪いことだと思われているのか?