守っちゃダメ!? 子供がいじめられた時「負けない精神力」をつける親の対応って?
保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、必ずどこかで出会う問題が“いじめ”です。
もし、わが子が他の子にいじめられて一人ぼっちで泣いているのを目撃したら、親としてどのような対応をすべきなのでしょうか。
今日は『グローバル社会に生きるこどものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、わが子がいじめられた時の親の対応についてお話します。
■保育園や幼稚園でも「小さな意地悪」は日常茶飯事!?
いじめにはいろいろなタイプがあります。
・からかわれたり、悪口を言われる
・仲間外れや無視される
・持ち物を取られたり、隠されたりする
・たたいたり蹴ったり暴力を振るわれる
小学校や中学校で起きるいじめのような大問題にはならなくとも、保育園や幼稚園でも小さな意地悪は日常茶飯事です。
親としては、他の子たちからこのような仕打ちを受けて悲しむわが子の姿を見るのは辛いものです。
こんな時、相手の子を叱り飛ばしてでもわが子を守ってあげたくなりますが、親がしゃしゃり出て、守りかばってあげることが、果たして子どものためになるのでしょうか?
たしかに、その場でのいじめは回避できることでしょう。けれど、いつも親がそばにいられるわけではないのです。むしろ親の目の届かない所でいじめられることの方が圧倒的に多いのです。ですから、すぐにわが子を守ったり、かばったりするのは得策ではありません。
では、子どもがいじめられた時、親はどうしたらよいのでしょうか?
■遠くから見守り、悲しみを共有しよう
結論から言うと、子どもがいじめられていても特に何かをする必要はありません。冷静に少し離れたところから見守ってあげましょう。
なぜなら、子どもの精神力を強くする絶好のチャンスだからです。
幼児期のいじめや意地悪は、精神的にも肉体的にも幼く、まだそれほど陰湿ではないので、子どもがいじめに対する抵抗力をつけるのにちょうどいいのです。
いじめや意地悪は、世界中であります。子どもの世界だけでなく分別のある大人の世界でも日常茶飯事です。残念ながら、これは防ぎようがありません。
ですから、幼児期に親がすべきことは、いじめから遠ざけて守ることではなくて、“いじめに負けないような精神力”をつける手助けをすることなのです。
仮に子どもが親に助けを求めても、「やられちゃったね」「辛かったね」と共感してあげるだけで十分です。子どもは意地悪をされて悲しい思いをすることで、相手の心の痛みもわかるようになります。
■欧米ではいじめた方が100%悪い
筆者はしつけに欧米の優れた点も取り入れることを提唱していますが、欧米ではいじめに対する考え方が日本と正反対です。
日本では、なぜか“いじめるのも悪いけど、いじめられた方にも原因がある”と思われがちです。そのため、本人も「何かいじめられるようなことをしてしまったのだろうか…」と自分の中に原因を探して悩んでしまうのです。
一方欧米では、周りの人達はもちろん、いじめられた本人も“いじめた方が悪い”と考える人が圧倒的です。いじめるような人間は、マナーがなっていない失礼なヤツだと考えるわけです。
いかがですか?
どんな理由があろうと、人をいじめるのは良くないことです。もし気に障るようなことがあるのなら、ネチネチいじめたりせずに、正々堂々と意見すべきなのです。
ですから、もし子どもがいじめられたとしても、お子さんは悪くありません。親が子どもを信じて、「精神力を鍛えるいい勉強ができた」とデンと構えて、温かいまなざしで子どもを見守ってあげてくださいね。
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【参考】
※ 平川裕貴(2014)『グローバル社会に生きる子どものための – 6歳までに身に付けさせたい – しつけと習慣』(ギャラクシーブックス)
※ 平川裕貴(2014)『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)
【著者略歴】
※ 平川裕貴・・・専門家ライター。日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子供英会話教室設立。30年以上に亘り子供英語教育に携わり、現在3~6歳までの子供にバイリンガル教育を実施中。近著は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』。