コレステロールを下げる「スタチン」高齢者使用時の費用対効果を検証 (2/2ページ)

研究チームは、対象者のうち脂質低下性の薬を服用している全ての人が処置を受ければ、新たに800万人がスタチンを使用することになるとした上で、約10.5万人の心筋梗塞発症、約6.8万人の冠状動脈性心疾患が予防できると結論づけた。障害調整生命年当たりの増分費用は2万5,200ドルとなり、高齢者に対する一時予防段階でのスタチンの使用は費用対効果が高いという。
しかしながら、使用することによって運動機能の制限や認知障害の相対リスクの増加もみられ、こうした老年特有の副作用の増加が心循環系への効果を相殺することになると指摘している。
今後、医療現場では、今回の研究を基にしたメリットやデメリットについての潜在的なデータが通知されることで、高齢者や家族が服用を慎重に決定する判断材料のひとつにできるようになるのではないだろうか。