子育てが大好きなママはキケン!? 将来「空の巣症候群」になる兆候とは
空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)という言葉をご存知ですか?
40代~50代の女性に見られる抑鬱症状。子育てが終わり、子どもが家を巣立っていった辺りからこの症状が出てくる人がいます。
子どもが自立し、夫は仕事で忙しく“これからはやっと自分の好きなことが出来る”ラッキーな状況なのにも関わらず、誰も自分に構ってくれず涙もろく鬱状態になることです。
でも子どもがまだ幼いのに既にその兆候があるママがいます。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が子どもへの依存から逃れる方法をご紹介します。
■乳幼児期は親にとことん甘えさせる時期
公園に連れて行ってもなかなか友達の輪に入れずママにベッタリな我が子。「このまま大きくなって社会でやっていけるんだろうか」と不安になり、ママの服に昆虫のようにしがみ付いているその手を引き剥がしたくなりますよね。
でも、この乳幼児時期は特定の大人との愛着形成の時期。多くの人と関わらせようとするのは時期尚早の子もいます。まず、ママにうんと甘えさせてやりましょう。
これで安心感を得ることができ友達の輪に入る勇気や新しいことへの挑戦意欲も湧きます。
■徐々に子どもから離れる準備をしていきましょう
子どもが小学生になっても「私が居なければこの子は何も出来ないだろう」「失敗させたら可哀想」と思い、先回りして子どもの芽を摘んでしまっている人がいます。
例えば幼児期は忘れ物を届けることは必要です。でも、小学生になっても過保護に「筆箱を忘れたから困っているだろう」と学校に届ける親の子は自立が出来ません。
そして、この間まで「ママ~ママ~」と金魚の糞のように付いてきた我が子が親が知らないところで友達関係を築き、様々な経験を積んでいく。親としてちょっぴり寂しい気持ちを持ってしまいます。
「今日、学校は楽しかった?」と聞いても「別に」とか「普通」とかつれない返事。こうなると「永遠の赤ちゃんでいて~ママのそばにいて~」と寂しくなります。
けれども、ママの縫いぐるみやペットと思わないようにしましょう。
■偉人は偉人、自分は自分
千円札の肖像にもなっている野口英世、母“シカ”に対する親孝行と息子のためだけに生きた母の話は美談です。
けれども、誰でもが偉人になる訳ではありません。実際、偉人になるのは全人口の一握り。元々、素質がないのに大きな期待をかけてしまうと子どもはしんどいです。これは母からの呪縛に他なりません。
子どもは自分と違うDNAを持った別人格。子どもには子どもの人生があります。
いい大学に入った、仕事に成功した、と将来そんな目に見える結果でなくても「生まれて来てくれてありがとう」これだけで十分満足しましょう。
目に見える結果を求めて偉人の母の真似をしないことですね。偉人にならなくても結果がでなくてもかけがえのない我が子なのですから。
いかがでしたか。
“子どもの成長だけが私の生き甲斐で、子育てだけが趣味”と思い20年後、“空の巣症候群”になって涙することのないように、子どもの年齢に応じて関わり方に変化を持たせることが必要ですね。
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【参考】
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』