「社員が健康になれば業績が伸びる」新ダイエットアプリを仕掛けるベンチャー企業のビジネス戦略 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 過度な食事制限や運動がないのも特徴だ。

「絶食に近いような食事制限やめちゃくちゃな筋トレのようなプログラムをやってらっしゃる他社さんもありますが、私どもでは運動は補完的なもので、食事の量・バランスと生活習慣の改善ですね」

 現在、同社は個人から企業向けのプログラムに軸足を移しつつある。

「従業員が健康になることで、業務効率が上がり、業績も伸びるんですね。日本で社員の健康管理というとまだ会社のイメージアップとしてしか捉えていない会社が多いんですが、アメリカでは1ドルの健康投資が3ドルになってリターンするという企業のデータが出ています」

 各個人に350項目のアンケートを行い、それを集計、分析することで部署ごとの健康状態を把握、生活習慣の改善を促す。

「運動習慣がない人が5人にひとりいますね、病気による欠勤早退で何十時間のロスが出ていますね、首肩こりの不調のある人で仕事に影響している人が何%いますね、といったことが集計できます。それをスコアで評価して部署間のランキングをつけ、私どもでメニューを作成します」

 こうした分析を行うと、部署ごとの業績と従業員の健康状態との相関関係が明確になるのだそうだ。

「業績のいい部署はみんな健康的な生活をしていますね。健康や気力は業績に関係しますよ」

 FiNCのプログラムでは、60日間、およそ2カ月で平均6.3㎏も減量するのだそうだ。66才の乗松氏もプログラムの体験者だ。

「私もこのプログラムを2カ月でちょうど5kgやせました。血液の数値も良くなり、それまで飲んでいた血圧降下剤もコレステロールを減らす薬もいらなくなりました」

 特別なことはせず、食事の量と質をいくらか見直し、食べる順番を野菜→肉→炭水化物に変えたぐらいだという。

 ぐうたらしているとあっという間に時間は過ぎる。ちょっとした生活習慣の見直しで健康にやせられるなら、それに越したことはない。FiNCには食品系企業などから協業の申し出が絶えない。注目の健康ベンチャーなのだ。

(取材・文/川口友万)

乗松文夫(のりまつ・ふみお)
1949年生まれ。株式会社FiNC代表取締役副社長。株式会社みずほ銀行 常務執行役員(営業部門担当)を退任後、協和発酵フーズ株式会社 社長(現MCフードスペシャリティーズ株式会社、協和発酵キリン株式会社 常務執行役員(物流・購買部門担当)、ミヤコ化学株式会社 社長、社会システムデザイン株式会社 副社長などを歴任し、長年幅広い企業経営に携わっている。FiNC公式HP
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