外国人の“休暇”に対する考え方について【UAE(アラブ首長国連邦)編】
アッサラーム・アレイクム! こんにちは。ジュメイラです。 日本は大型連休も落ち着き、次は夏休みやお盆休みがまとまって取れる連休が来ますね。 ここUAEでは、国民の祝日と呼ばれる日数が日本よりもはるかに少なく、まとまった連休も、個人で申請しないかぎり取れないのが現状です。 今回はUAEの休暇の現状や一部のUAE企業の例ではありますが、実際に働いている人たちの状況などについて、ご紹介します。 (上記写真は休暇のイメージとして使用しました。ここはアブダビのAl Maya Islandという場所で、夫が撮影した写真です)
国民の祝日数、日本vs.UAEで日本が圧勝!

出典: 日本貿易振興機構(JETRO)
上記の表は、日本貿易振興機構(JETRO)が発表する、UAEの2015年版の祝祭日の日程です。
休みの項目はたったの7回!
連休になる祝祭日を合わせても休みは14日間!
もっと言えば、日本で多い3連休以上の休みが、この表では通年で2回だけ!!
なんとなく、日本みたいに“次の休みは来月の…!”というモチベーションを上げることもできず、常に淡々と働くイメージです。
ラマダン(断食月)の約1カ月間、休暇を取る人もチラホラ

出典: The National UAE
UAEでは外国人も、ラマダンの期間中、日の出から日没までの時間は、家とホテルのレストラン以外の場所での飲食ができなくなります。ショッピングモールのフードコートは持ち帰りのみ。「のどが渇いた」と外で水を飲んで警察に見つかろうものなら逮捕されます。イスラム教を国教とする他国よりもUAEは寛容とはいえ、厳しいところは厳しいです。
話がそれましたが。
ラマダンがそのように厳しい環境になるので、「ラマダンの時期は、海外に行く人や里帰りする外国人が増える」そうです。
実際に、UAEで働いていて、周りにラマダン中に休暇を取って海外に行った人(駐在員の奥様やご家族は除く)と会ったことはありませんが、お金持ちで社長などをしているUAE人や近隣諸国から出稼ぎに来ている経営者は、その時期に長期休暇を取ってイスラム教圏でない国に行く…という話も聞いたことがあります。
一例として、夫が働くUAE企業の休暇事情
夫の会社で最近、タイに居る友人の結婚式に参加するため、約1週間の休暇を取った同僚さんが居ました。
ちょうど仕事が忙しい時期だったそうですが、慶事の休暇ならお祝いするべき!ということで同僚さんの休暇の承認が下り、残された夫たちは生産性が落ちるのも覚悟の上で業務にあたっていたそうです。
休暇中は仕事で連絡することもなく。同僚さんも友人のお祝いを兼ねてリフレッシュできたらしく、お土産をたくさん買って無事に帰ってきてくれました。
夫の会社は、基本的に週休1日。金曜日(日本でいう日曜日)しか休みがありません。週6日勤務で、UAEに本社がある会社で働いています。
今の会社で働き始めて約2年。慶弔など不要不急の用事で休暇を取るならまだしも、今携わっている仕事が一段落しないかぎり休暇は個人的に取る気になれないらしく、有休制度があっても入社してから一度も休んだことがありません。日本企業のように「有休を取りなさい」と強制されることもないため、この約2年、仕事以外で日本にも帰国していません。
そのため、口癖のように「仕事が落ち着いたら、しっかり休暇をもらってどこかに行くぞー!」と、先の見えない目標に向かって日々励んでいます。
上記の実情は夫の会社の話なので、もしかしたらほかのUAE企業の事情とは異なるかもしれません。
休暇は休みの多さよりも、中身の濃さが勝負!?

出典: ジュメイラの夫
例えば2015年の正月休みに関していうと、夫のUAE企業は12月31日まで働き、1月4日から仕事初めでした。休みはたったの3日間…。しかも、お達しが出たのは12月30日だったでしょうか…。いつも会社の上司から「明日は祝日で会社が休みになるから」「明日は半日出勤だから」などと突然言われるので、事前に予定を立てる時間もありません。
結局、今年の正月は、ドバイモールの新春セールに行ってみたり、友人宅に遊びに行ったり、ドライブに行って過ごしていました。
たしかUAEにある日本企業の年末年始も休みが2~3日程度で、基本的にはUAEの祝日に則って仕事の営業日が決まると聞いています。
UAEで働く日本企業の駐在員の方も、少ない休みながらも皆さん“どうやって家族と過ごすか”を工夫して、有意義な時間を作っていらっしゃるみたいです。
以上、休みの多さより、中身の濃さの方が大事?と実感する、UAEの休暇事情でした。

出典: 内閣府
こちらは内閣府が発表する、日本の国民の祝日(2015年版)の表です。
休みの項目を数えてみると、UAEの倍以上、15回もある…!しかも、5月6日と9月22日の振り替え休日を合わせると、17日間も…!!
日本は有給休暇が取りにくいかもしれませんが、こうしてみると、必ずしも日本は休暇が取れていない国ではないのでは…?ということが分かります。もちろん、サービス業の方は出勤だったりするので、何とも言えませんが。

休みが少ない代わりに、休みの前後合わせて1週間くらいは、久々の休みに向けて町中がソワソワし始めます。祝日が近くなると企業もなぜか仕事らしい仕事をしなくなり、提出物などを待つ企業はカリカリしてもどうすることもできない時期に突入です。
こういう時期に洗濯機が壊れた…などという事態に陥ると、本当に悲劇なんです!
12月2日の建国記念日ともなると、11月に入ったあたりからお祭りモードに突入し、上記写真のようにあちこちの店で国旗が飾られ、お祝いムード一色に。年末年始までそのまま国旗を掲げる店も少なくありません。
(写真は昨年11月、ドバイモールにあるスケートリンクで撮影したものです)