働く理由はバカンスのため!イタリアの夏休みってどんな感じ?

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働く理由はバカンスのため!イタリアの夏休みってどんな感じ?

陽射しもだんだんと強くなり、夏の足音が聞こえ始めてきました。 この時期になると、イタリア人の頭の中はバカンス一色に染まり始め、そわそわと仕事が手につかない人も増えてきます。日本人と比べるとあんまり働かないというイメージの強いイタリア人。その夏休みはいったいどんな感じなのでしょうか。イタリアのバカンス事情をまとめてみました。

2週間は当たり前!夏休み期間はできる限り長くとりたい

人にもよりますが、一般的な会社員の場合、夏休み期間はだいたい2〜3週間くらい(!)。毎年8月15日がフェラゴスト(聖母被昇天の祝日)という休日になっているので、その前後2〜3週間くらいで休みを取るのが一般的です。

このフェラゴスト、今年(2015年)は残念ながら土曜日ですが、これが仮に木曜日など平日だった場合は、金曜日に休みを入れてできるだけ休みを長くつなげる、といった所業も一般的なこと。イタリアではこれをポンテ(橋)と呼んでいます。お休みの橋渡し、みたいな意味合いでしょうか。

ちなみに、個人商店など自営業の人の夏休みはもっと自由。8月いっぱいずーっとお休み、なんてことも珍しくありません(というか、そっちが一般的)。そのため、8月のイタリアは閉店している店多数。外を歩いてみたら全てシャッターが下りていて、ゴーストタウンのようだった、なんてのもよく聞く話です。

そんなに休んで、仕事はどうなるの?

出典: photo AC

ながーい夏休み期間中の仕事はいったいどうするか? 答えは簡単。とりあえず放置します。

日本では夏休み期間中も仕事が回るよう、同僚に仕事を頼んだり、関係各所に連絡を入れておいたりするのが一般的ですが、イタリアにはあまりそういった感覚はありません。

何か依頼したいことがあって取引先に連絡を入れても「担当者はバカンスに行った、2週間後に帰ってくるからまた電話して」などと返されるのもよくあること。大抵の場合、ほかに分かる人もいないため、その仕事はそのまま2週間ストップすることになるのです。

この状況、慣れないうちはちょっと戸惑いますが、イタリア人にとっては慣れたもの。2週間後と言われても「あ、そう? じゃあまたかけるねー」なんて電話を切ることもしばしばです。こんなとき「なんだかすごいなあ……」なんて思ってしまうのは、日本人的発想すぎるでしょうか?

そんなに休むと、同僚から白い目で見られるのでは? なんて思う人もいるかもしれませんが、そんな心配は無用です。なぜなら、どうせ自分も同じくらい休むから。
有給や育児休暇など、労働者の権利が守られているイタリアでは、夏休みも労働者の当たり前の権利として認識されています。自分が気兼ねなく休みをとるためにも、同僚の休みは「いってらっしゃい!」と気持ちよく送り出すのが一般的なのです。

で、夏休みって何するの?

出典: photo AC

そんなに長い夏休み、いったい何をしているのでしょうか。

これも答えは簡単で、海に行きます。幸いなことにイタリアは地中海に囲まれた半島の国。サルデーニャやシチリアなど海のリゾートには事欠きません。
水着を持って海に行って、一日中何もせずのんびりと浜辺に寝そべっているのがイタリア流のバカンス。日頃の忙しさから開放され、たまには頭をからっぽにしてのんびりと過ごすのです。
最近では山に行ったり、近隣のヨーロッパの都市部に行くという人も多いようですが、まだまだ多数派は海。夏が終わるころには、街中のイタリア人がみんな真っ黒に日焼けしていて、なかなかの見物です。

バカンスのために、また1年間働く

こうしてバカンスが終わると、いよいよ仕事……と思いきや、来年の夏はどこに行こうかなんて考えはじめるのがイタリア人。彼らのバカンスにかける情熱は相当なもので、毎年のバカンスのために働いていると豪語する人もいるほど。

夏が終わったらまた1年間せっせと働いて、来年のバカンスのためにお金を貯めるというのがイタリア人のメンタリティなのです。

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