「脳直結操縦ロボットアーム」がなめらかで正確な動きを実現! (2/2ページ)

FUTURUS

ひとつは腕を伸ばす動作、もうひとつは手を握る動作をコントロールする。それぞれ96個の電極を持つ4×4mmのセンサーで、後部頭頂皮質を伝わるひとつひとつのニューロンの活動を検知できる。

そのセンサーはケーブルでコンピューターシステムにつながれている。そこで信号を処理し、脳の指令をデコードし、コンピューターのカーソルや義手といった外部デバイスを操作する。

センサーは小さいものだし、埋め込みは非常に精密な作業が要求される。人間の脳のこの部位になにかを埋め込むというのは初めての手術になるので、すべてが難しかったという。

手術から16週間後、Sorto氏はトレーニングを開始した。動かすことはすぐにできたようだが、その後何週間もかけて動作を上達させていき、さまざまな作業ができるようになっていった。

麻痺をした状態で10年以上を過ごしてきたSorto氏は、この結果に興奮している。

この研究は、僕にとって、非常に有意義です。プロジェクトが僕を必要とするかぎり、僕自身もプロジェクトを必要としています。このような四肢麻痺の患者の生活を改善するような技術革新に関わることができて、本当に嬉しいです。

僕はよく仲間にこんなジョークをいうんです。「自分のペースでビールを飲めるようになりたいもんだよ。誰かに飲ませてくれと頼まなくても、飲みたいときに飲みたいだけチビチビとね」って。ホントにそういう自由に憧れるんです。もし問題がないのなら、自分でヒゲをそりたい。歯も磨きたい。それができたら、どんなに素晴らしいでしょう

もちろんまだ動作には限界があるだろう。しかし、まったく手足が動かせなかったひとが、簡単な動作であれ、自分の意志でできるようになるとしたら、どんなに大きなできごとだろうか。

そして脳波研究やロボット工学は今後さらに発展していくだろう。こういった技術革新がさらに進んでいくことに期待したい。

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