ブラックホールの謎にも迫る!? NASAが宇宙で最も明るい銀河を発見 (2/3ページ)
宇宙の歴史138億年のうち、まだ10分の1ていどしか経過していない時期に、ブラックホールがそのサイズになっているというの不思議なのだ。
この新しい研究では、ブラックホールがこれほどの大きさに成長した理由として、3つの仮説を挙げている。
ひとつは、「もともと大きかった」というものだ。つまり、“ブラックホールの卵”の段階で、これまではありえないと思われていたほど大きかったという説だ。

ほかのふたつは、ブラックホールの吸収能力の理論的な限界「エディントン限界」を超えるもの、あるいは“曲げる”ものだ。ブラックホールが周囲のものを吸い込むとき、ガスがブラックホールに落ちていくと高温になって光を放射するが、その光の圧力は落ち込んでいくガスをはね返す。そのため、ブラックホールが物質を吸収する速さには限界が生じるというのがこの理論である。
もしブラックホールが、なんらかの理由でこの限界を超えていたとしたら、とんでもないペースで巨大化することも可能だ。じっさいこれまでもいくつかのブラックホールがこの限界を超えたところが観測されたことはある。しかし、今回発見されたブラックホールのサイズだと、この限界を繰り返し繰り返し超えたことになる。
もうひとつは、このブラックホールが「エディントン限界」を“曲げる”というもの。このブラックホールが、これまでありえないほど“大食い”だというケースだ。たとえば、ブラックホールの自転が遅ければ、物質をあまりはね返さないので、速く回転するブラックホールよりも多量のものを吸い込むことができるという。
いずれにしろ、この手の『ELIRGs』のブラックホールは、長い期間にわたって、きわめて多量の物質を吸い込んでいるようだ。
この明るい銀河の謎を解くには、まだまだ研究が必要だ。研究チームは中心にあるブラックホールの質量を測定することを計画している。それによって、その天体の経歴がわかる。