もう迷わない!「絵本選びに迷った時」の4つの決め手ポイントとは?
「そろそろ絵本を与えてみようかしら?」そう思い立って、初めて本屋の絵本コーナーに足を踏み入れた方のほとんどが「この中から一体どれを選んだらいいの!?」と思うことでしょう。
さらに、「しつけに良い本とは?」「子どもが好きなものとは?」と、あれこれ悩んでしまい、なかなか決まらないのではないでしょうか。
そこで今日は、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者の立石美津子が、外してはならない絵本選びの4つのポイントについてお伝えします。
■1:絵が雑なもの、間違った言葉遣いのものはNG
絵が敢えて汚かったり、雑に書かれているものは幼児期には選ばないでください。なぜなら、絵本の絵は子どもの将来の美的感覚やセンスにつながるからです。
逆に、絵がアニメのようにキレイすぎるのも、場合によってはNG。例えば、お爺さんなのに目がキラキラしていて、シワが一つもないツヤツヤのお肌だったら……。ちょっとリアリティに欠けるので、あまりおすすめしません。
また、間違った日本語や、文章になっていない「わー!」「ぎゃー!」などの叫び声だらけのものは避けましょう。これでは、絵本を通して母国語を学ぶことはできません。
■2:話が省略された「あらすじ」のようなものはNG
1冊の絵本に、『浦島太郎』と『狼と七匹の子ヤギ』と『白雪姫』と……といったように、定番の昔ばなしが何本も入っているものはおすすめできません。
このような絵本の中身をよく読んでみると、「これって、“あらすじ”だけじゃない!」と感じるものもあります。
例えば『ジャックと豆の木』。
本来は、大男に大切なハープを盗まれ、父親を食べられ、貧乏になったジャックとお母さん。父の形見を取り戻すため、ジャックは勇気を奮って豆の木のツルを上って大男の住む家に向かいます。
そこで、大男をやっつけて父の形見を取り返すという話なのですが、あらすじしか書かれていない絵本では、
ジャックが豆のツルを上まで登っていき大男の家から金の卵、ハープなどを盗み最後は大男をやっつけます。
これでは、ジャックが泥棒のようですよね。
1冊にいくつもの物語を詰め込んだ本は安価で手に取りたくなってしまいますが、これらは定価を一定にするためにページ数が限られています。そのため、物語の文章が省略され、あらすじのようなものになってしまうのです。
「数百円で何話も読めるなんてお得!」という気持ちをグッとこらえて、きちんと話の全体がわかる良質な本を選びましょう。
■3:結末が曖昧なものはNG
子どもは絵本を通して“悪いことをしてはならない”ということを学びます。ですから、絵本の結末は“悪い鬼が退治される”などのはっきりした勧善懲悪が必要になります。
例えば、『狼と七匹の子ヤギ』。
本来は子ヤギを食べてしまった狼がお腹に石を詰められて井戸に落とされる結末ですが、中には「狼と子ヤギたちは仲直りし、いつまでも一緒に仲良く暮らしましたとさ」という結末のものがあります。これでは“悪いことをしてはいけない”ということが明確に伝わりません。
本来ある結末を通してやっていいこと、悪いこと、道徳心や良心を育むことが大切です。
■4:親の意向ばかりを強要するのはNG
まずは子どもに、「絵本は楽しい」と思わせることが大切です。
保育園の推薦図書かもしれませんが、名作だからといって、必ずしも我が子が興味をもつとは限りません。まずは“ママが読ませたい絵本”ではなく、“子どもが好きなもの”を基準に選びましょう。
ただし、推薦図書や名作は良書には違いありません。どこかで読み聞かせしたいものですが、嫌がる子どもに「ちゃんと、座って聞いていなさい」はNG。
さり気なく横で読み聞かせていると、今は興味を持っていなくても成長するに連れ興味を持つようになりますよ。
いかがでしたか。
絵本の読み聞かせは、母国語教育そのものです。特に幼児期は大変な勢いで言葉を吸収していきます。子どもには、質のよい絵本を与えてあげたいものですね。
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【参考】
※ 立石美津子(2013)『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』