【歴史マニアの女医コラム】雷に撃たれた武将! 死ななかったけど脚が不自由になった理由とは (2/3ページ)

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道雪さん、も、も、もしかして千鳥の太刀を持っていたのが雷に打たれた原因でないの?

・黒焦げになっちゃうワケではありません
さてここからが本題、雷に打たれたらどうなるか?」のお話です。そもそも雷に打たれたらどうして死ぬのでしょうか? 黒こげになっちゃうから? 実は雷による電流は一瞬で流れ終わるため、一般的な感電にくらべ火傷は軽度であることがほとんど。死因の多くは「心室細動」なのであります。

ご存じの通り、心臓は血液を送るポンプの役目を持っています。心臓の筋肉が足並みをそろえて働かないと、きちんと血液を送り出すことができません。そのため、心臓には電気信号を出す場所があり、それが伝導路を伝わり心筋細胞の動きを統率します。

落雷を受けるとこの信号が乱れ、「心室の心筋の興奮が無秩序になる」(心室細動)場合があります。心室細動になると、心室全体としての均一な収縮がなく、心室からの血液を送り出せなくなるため意識は消失、数分以内に正常調律に戻らない場合、死に至ります。雷に打たれた場合の死亡率は10~30%といわれています(ただし日本は死亡率が高く70%)。

・稀に電撃麻痺が永続することがあり
続いて、道雪の左足の後遺症について考察したいと思います。なお、私が『雷に打たれた人を診察したことがない』点はご了承ください。雷が直撃するとまず死にます。なので、状況からして道雪も側撃であったと推測。雷に打たれて助かった場合、後遺症が残らない場合も多いそうです。

しかし、脳がダメージを受けたり神経が損傷する場合もあるとのこと。左足の後遺症として考えられるのが電撃麻痺の永続でしょう。落雷を受けた後、両脚が一時的に麻痺して青白くなり、感覚を失うことがよくあります(雷撃麻痺)。これは交感神経が不安定になることで起き、通常は数時間で治るものの、稀に症状が永続する場合もあるようです。私的には、この電撃麻痺が原因だと思っております。

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